2009年05月24日

I'll Call You

原題 得間飲茶 (門の中は日でなく月)
監督・脚本 肥子聰(とクレジットされていたが、つまりは林子聰ラム・ジーチョン)
出演 方力申(アレックス・フォン) 梁恵家 林家棟(ラム・ガートン) 陳國坤 林雪 元秋 劉徳華(アンディ・ラウ)
2006年香港

アンディ・ラウが出資した会社「亜洲新星導」の映画。
アジアの新人監督に機会を与えるプロジェクトでの作品のひとつ。
その「フォーカスプロジェクト」では、初監督というわけではない人も結構いたが、このラム・ジーチョンは、『カンフー・ハッスル』ほかでおなじみのデブちゃんで、つまり業界人だけど、監督作としてはこれが初の作品。

このフォーカス関係の映画作品は日本でも結構上映されてたが、ちょっとみそこなってたのでレンタルしてみました。

アレックス・フォン演じるマンは、会社同僚のリー(ガートン)とホン(陳國坤、この人も『カンフー・ハッスル』組ね)とともに、3人でいつもつるんで、女にモテたいなあといいつつモテていない。・・・
という設定ではあるが、ほどなくして、マンは、バーで出会ったカレン(梁恵家)とつきあいだす。カレンは、テレビの通販番組のパーソナリティをしている。のでまあそこそこ可愛かったりもするが、ドラマに出たいと局内でアピールしてもうまくいかず、カード借金もあったりしてちょっと問題含み。マンとつきあっていても、いい感じになったところでちょっと途絶えたり。どうも、結婚したいと思っていたが彼女をふってアメリカにいってしまった元彼のことが忘れられないらしい。
マンは、父(林雪!)や好兄弟(マブダチってことね)のリーやホンに見守られつつカレンとつきあうも、結局うまくいかず別れてしまう。
その失恋?でおちこんだマンが、精神的ひきこもり状態のときに出会ったキャラクターとは・・・出資者様でスター★の、アンディ・ラウがかつて演じた有名キャラクターだった。
・・いや、それはオチではないのですが。

最終的に、マンとカレンはどうなったのかなんとなくよくわかんなかったんですけど。
ただ、見ている間中、イヤな感じのところが全然なく、いかにも(コメディ系俳優の)新人監督がやりそう、みたいな小ワザもほのぼの可愛く、好感をもちました。
たとえば、イイ感じのときのマンとカレンがたのしそうに通りを歩いていると、屋台で何か売ってる人とか、ちょっと変わった人とかとすれ違い、さらにいくとピエロとすれちがって、いつのまにか通りが遊園地みたいになっている、みたいな演出も、素直に可愛いなあと受け止められる感じ。
また、好兄弟のリーsirとホンのキャラクターも、ちょっと味はあるけど変わりすぎててなくて、のんびりとイイ奴らだし。
しかし、職場も同じでアフター5もいつもバーで一緒に飲んでて、休日はサッカー、ってつるみすぎじゃないだろうか。

アンディ・ラウとのシーンや(ちょっと長かった)、日常のいろんな場面の演出にはファンタジックな要素もあるけど、基本的には普通の人の普通の生活を扱った映画で、こういう現代香港人の日常を扱った映画をみているとなんだかほのぼのした気分になる。

カレンはひとりぐらしで、部屋のあちこちに、ブラとかパンツとか散らかしているタイプ(っていう描写が映画には多いような)。
マンは、お父さん=ラム・シュと、お母さん=元秋とともに、屯門に住んでいる。マンの家は、腰まで貼ってあるタイルが茶餐廳みたい。
お父さんもとってもいい人。

特典映像で、アンディ・ラウ氏が会社のことやフォーカスプロジェクトについて語っていて、この作品については馬鹿にほめてたな。自分の出番が多いから?なーんちゃって。
強いテーマとかはないというか、逆にあるのかもしれないけどそんなによくわからなかったというか、な印象ではあるけど、全体的な感じとしては私は好きです。
アレックス・フォンは主役として出ずっぱりでちょっと抜けてるふつうの男の子を演じていて身の丈にあってたし、好兄弟と林雪の好サポートも効いていると思う。
アンディ・ラウのあのキャラクターについては、ラム・ジーチョンが気に入ってたから・・?でしょうか。

この原題の意味は、「またこんどね」「連絡するよ」みたいな、そういう意味なのだろうかもしかして。
というのは、2回くらい「なんとかヤムチャ」と言ってるようにきこえたせりふがあって、そのうち1回にはたしか「連絡するよ」という字幕がついていた気がする。
いずれにしても、日常にある「じゃあ、またね」みたいなゆるい感覚をそのまま再現したような映画でありました。
(ほめてますから!)

<追記>
コメント欄でのご指摘をうけてちょっと検索してみたら、


コチラ

に書いてありました。
「連絡するよ」と一応言うけど絶対連絡あるとは限らない、みたいなニュアンスのある、婉曲なお断りを含んだ言い方・・かな。
上手いタイトルですね。




posted by ゆずきり at 12:44| Comment(4) | TrackBack(0) | @home | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
得間飲茶、って直訳すると「時間があったら飲茶しましょう」→
「暇な時に会いましょう」→「またこんどね」になるのですね。
なかなかの名訳。
飲茶って、時間がかかる、暇を持て余した人がするって
イメージなのかしら?

食o左飯未o牙?「ごはん食べた?」で「今日は」、
ってのと同じで、食べることが大好きな香港らしい言い方ですね。
Posted by 多謝。 at 2009年05月24日 17:23
じつは、きっとどなたかが教えてくださるのでは・・と期待していたのですが、
さっそくありがとうございます!
やっぱりそういう意味だったんですね。
いい言葉ですね。
DVD返すまでにもういちどそこのところをさがして発音チェックもしてみよう。
言う相手もいないんだけど。
ただ「飲茶!!」だと、どこかの柔道のとくいなおじさんを思い出しますね。
Posted by ゆずきり at 2009年05月24日 19:04
東京国際での説明だったかで「誘いを断る時につかう言葉」と言っていたような記憶があります。
今度とお化けは…ってやつですね。
Posted by 二度寝家 at 2009年05月25日 05:40
二度寝家さん

コメントありがとうございます。
東京国際、そういえばティーチインしてたなーと思い検索ましたが該当の内容はみつからず。
でも別のところで、ご指摘の内容のようなことが書いてあるのをみつけました。
やんわりとしたお断り、てところでしょうかね。
Posted by ゆずきり at 2009年05月26日 05:18
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/120110562
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック