監督 張徹&蔡揚名
脚本 張徹&倪匡
出演 王鍾(ワン・チュン)
傅聲(アレクサンダー・フーシェン) 李麗麗(リー・リリー) 馮克安(フォン・ハックオン)
1973年香港ショウブラザーズ
フーシェン初期出演作てことで見てみました。
地味ながら、佳作という感じ。けっこうおもしろかったです。
親友を殺された主人公が復讐のため警察にはいり、犯人をさがそうとするも、なかなかみつからない。5年の月日がたち、ついに犯人をみつけるが…というお話。
香港警察の協力を大々的に活用し、警察学校の式典の様子が何度も映ったり、最後には、ヘリコプターや水上警察まで出動させての大捕り物をやっています。
傅聲は殺される親友の役で、主人公は王鍾っていう地味な感じの人。
しかしこの人がよかったです。
地味ながらちゃんと演技してるし、もちろんアクションもできる。
ヘリコプターから飛び降りるのは自分でやってるのでは?
身軽でタイトで、いかにもほんとうにいそうなデキる警察官て感じがした。
王鍾および傅聲の恋人リリーさんは、最初から、犯人をみつけたら殺す気でいる。しかし、警察官としては、私怨で人を殺すなど許されることではない。
王鍾を評価してくれている上司が彼の意図に気づき、そんなことをしてはいけないとさりげなく助言してくれる。
王鍾は結局、逡巡しながらも、警察官として犯人に向き合い、殺すのではなく逮捕する。
恋人リリーさんは、どうして殺しちゃいけないの!と、泣きながらその場(にいるんですねこれが)を去る。
(それで出番が終わりっていうのはちょっと・・女の人はどうでもいいんですね、やっぱり)
張徹監督だから、もしかして復讐しちゃうのだろうかと思ったが、香港警察の協力を得ている手前なのかなんなのか、そうはならなかった。
しかし、その後の大捕り物の中で、結果的に復讐もはたした、とも解釈できる展開があって、なかなか芸の細かい脚本で感心しました。
全体に地道で手堅い展開ながらも張徹ならではのハっ!とする瞬間も。
最初に映った警察式典で、ひととおりマーチとかを映したあと、突然イギリス国旗にズームしたり。
リリーさんが、王鍾くんの仕事帰りをまちかまえてケーキまで用意しお誕生日おめでとう、とにっこりしたあと渡したカードに、ありし日の傅聲・リリー・王鍾スリーショットの写真がはいってて、「もう5年もたったわ!犯人さがしはどうなっているの!」と責めたり。
傅聲は死ぬときに【目をあけたまま死ぬ】んだけど、彼を殺した犯人も同様の状態になったり。
あと、これは現代劇なので、『嵐を呼ぶドラゴン』その他のように、タイトルバックでの主役俳優たちのカンフーデモンストレーションはないけど、空手大会(だと思う。カンフーじゃなくて)が催されていて、それに参加し勝ち進む傅聲と王鍾、というシーンはありました。
フーシェンはハワイでのお子様時代、空手と柔道をやってたっていうからねえ。
フーシェンの出番はそういうことで、最初の方だけ。
上記空手大会と、リリーさんとの楽しいデート@カオルンピークが、一転、血塗られたファイト現場になり息絶えるまでが出番でした。
デートのときにリリーさんの写真をとってるのですが、そのカメラが大きくてレンズがふたつついてる四角い箱みたいなクラシックなタイプで、あーやっぱり昔の映画ね・・と思いました。
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