監督 張徹(チャン・チェ)
動作 深梃 鹿峯 載其賢
出演 鹿峯(ルー・フェン)・・・ムカデ拳
韋白・・・へび拳
孫建(スン・チェン)・・・サソリ拳
郭追(フィリップ・コク)・・・ヤモリ拳(英語字幕はlizard manoueveurとなっていたけどヤモリととかげは違うと思う。)
羅奔(ロー・マン)・・・ガマ拳
江生・・・末弟子
谷峰(クー・フェン)・・・カタギになった元五毒門
1979年長弓電影公司

『残酷復讐拳』の面子が出ている張徹作品である、拷問がすごいらしい。ということは知っていたので、ビックリしない場面もあったけどビックリする場面もやっぱりたくさんあって、いやー、おもしろかった。
まず、冒頭の、この物語のしかけが説明されるところ。
江生演じる五毒門最後の弟子は、病気の師匠にある使命を託されるのだけど、その条件がきついというか、手がかりがなさすぎ。
・5人の兄弟子をさがせ。
・かれらはふだん五毒門であることをかくしていて名前も変えている。どこにいるかわからない。
・もっとふるい弟子がいて、今はカタギだが五毒門が奪った財宝をもっており、5人の兄弟子はかれをさがしているはずなのでそれが手がかりだ。
・しかしその今はカタギの人も名前や前歴は隠しておりどこにいるかわからない。
これじゃなんにもわからないじゃないの!
しかも、
・おまえ(末弟子)にも技をしこんだが修行がたりなくどの兄弟子にも勝てん。だれが正しい心をもっているかみきわめそいつと組めば勝てるから。
・財宝をみつけたらそれを寄付して五毒門の汚名をすすいだ上で解散だ。
だって・・。
江生は、『残酷復讐拳』で、私が一番気に入った人。いやー、ロー・マンの方がかわいいんだけど、江生の存在は『残酷』の中で非常に重要だった。
『残酷』に先立つこの映画でも、狂言まわし役で、ちょっとこどもっぽいキャラ。あまりに身軽だからそういう役になっちゃうんだな。
特典映像にあるキャスト紹介をみたら「晩年は不遇で心臓発作で若死に(50代くらい?)」と書いてあって、その運命は、『残酷』の最後(かわいそうに、ころされたあげく死体ほったらかし)に暗示されてますね・・。ナムナム。
話がそれたけど、そんな困難な状況にかかわらず、わりとすぐにみつかる五毒たち。サソリだけはなかなかみつからず、というのが、話をおもしろくするポイント。
いや、張徹の映画、ツッコミどころはあるけど、話がやっぱりおもしろいと思う。ツッコミどころがおもしろい、じゃないですよ。話自体がなかなかおもしろいんです。
ロー・マンがいろいろ拷問されて大変だったけど、それより私が怖かったのは、強盗事件の目撃者と、小役人が殺される場面。凶器と死んだあとのふたりが映るだけなんだけど何されてるか考えるとすごいコワくて・・・。
ヘビ拳の人は、「俺はもともと裕福に生まれてるから財宝なんて興味ない。うっかりまちがえて五毒門に入門し、サソリ拳にあやつられてたくさん悪をおこなったけどいやになった」と独白したりして。
ヤモリとガマはほんとに仲良しだったみたいのもいいですね。
末弟子とヤモリが、練習どおりに相手を倒すのもよかった。
(友情を元にした努力。こういうポジティヴポイントがあるのが好感もちます。)
ムカデは一番なにも考えてない。
というように、五毒の性格もちゃんと描かれています。
台湾でつくった香港映画、なのかな、これは。
面子はほとんど台湾出身みたいですね。
ロー・マンだけ香港出身。
いい人そうにみえて一番悪い奴だったさそりを演じる孫建、現在は九龍でバスの運転手をしている、とキャスト紹介に書いてありました。
ヤモリは監督として活躍しているらしいです。
俳優にはDVDなどの印税って入らないだろうからな。
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ヘビ拳の「うっかり間違えて....」っていうのは
どうして間違えちゃうのか?と謎でした(笑)
それにしても、手がかりがあまりにナイのに、
正しい心の持ち主まで探さなきゃいけないとなると大変すぎます。
そして、宝は〜?宝の話はやらないの〜?とも思いましたが、そんな余韻(としておきたい)を残して終わるところもなんだかイイです。
なんかはっきりいって、ごちゃごちゃ書くよりおもしろかったー!×100!で終わりにしたいくらいでした。
張徹&倪匡ペアの脚本はあなどれませんね。
ヘビ拳の人だけ顔が日本の時代劇にも出られそうな二枚目でしたね。
でもなんの弱みがあってサソリの言うこときくのかわからないですよ!
宝の地図は一応確認してたけど掘り返してないからあるかわからないですよね。
一般に、「宝の地図」ほどあてにならないものはないのに・・。
『残酷復讐拳』での五毒のみなさんは、かなりアクロバット的動きをしていて、一瞬なんの映画みてるのかわからなくなるくらいでした。
でも話はやっぱり大胆におもしろくて楽しめました!