2017年04月28日

初めて香港

来月、たぶんまた行けるはずなのですが、ここで、最初に行ったときに撮った写真を貼ってみます。写真の質はテケトーですが・・。遅く来た香港好きのつもりがあっというまに十幾年。もしできれば、こんど行ったときに以下の場所の今の写真を撮ってきたいとおもいます。
しかし、最初の香港で、しかも、このときは訪港経験のある友達と一緒だったにもかかわらず、わりとあちこち行ってるな。しかも、「自由行動時間とりましょう!」とか言っちゃって。友達、あらためてありがとう。

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ネイザンロードのどこか。

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セントラル

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銅羅湾

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チムサーチョイのトミー・リーのあたり

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旺角のどこか。

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ここも旺角ですねきっと。『K社會』DVDの宣伝写真に目を止め撮った写真。

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セッキッメイ。歩いてたらここまで来てしまったのだった

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ヴィクトリア湾
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2017年01月21日

殺破狼2(『ドラゴンxマッハ!』)のこまかいロケ地

4回目鑑賞にて、なんだここあそこじゃないか!とわかったロケ地があったので、ダメ元でぐーぐる地図みてみたら、ストリートビューがちょっと昔の状態の映像のまま。この映像ていつまで見られるんだろうか。
鯉魚門のお兄ちゃんが携帯を修理に出す店。裕民大廈。


あと、キットことウー・ジン君が、けだるい感じで食べ物かなんか買ってきた帰り道で、向こうから偶然なのかWellcome恵康(香港のスーパー)のトラックがやってくる場面はここ。

ここ、なんとなく右側のデリア修女記念学校ていうのに見覚えがあったんですが、空港バスE21の通り道だった。

わかる人にはすぐわかる場所なんですが、自分がよく行く場所だったりしたので、4回目鑑賞記念に貼ってみました。
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2016年11月19日

続・警察日記

神保町シアターにて。
モノクロ。

いなかの警察の話で、警察のお仕事風景として最初にあるのが、路面電車の線路の上に牛が立っているので困ったところを、通りがかった警察官が牛をどけてくれる、というエピソード。こんな感じでおっとりのんびりした話かと思えば、「まじめ」に仕事をやった結果、人命にかかわる展開が、という、重いエピソードも。
(内容を忘れるのでメモ⇒河野秋武が、あるまずしい男を、状況と自白のみで米泥棒と決めつけた結果、その男が幼いこどもを残して自殺する
芦川いづみが可愛く、三島耕と深江章喜もさわやかに若くてハンサム。

久松静児監督作品、『女囚とともに』(原節子が刑務官)がとてもよかった。また、1950年代の映画というのも、最近の興味にひっかかる。ゆえに、機会があればもうすこし作品を見ていきたい。

1955年
日活(と、ムービーウオーカーに書いてあるけど、映画館で、あ、日活だ!と思った記憶がない)
タグ:1955年
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警視庁物語 深夜便130号列車

見てすぐの感想ツイート。

ラピュタ阿佐ヶ谷で「警視庁物語 深夜便130列車」みました。東京映画地図A特集も半ばまできてやっと来た。これ、少しでも「鉄」や近代建築好きならそれだけでもすごく楽しめるし、名前を知ってる俳優も顔だけはの俳優も大勢出てるし、なにより、少しずつ捜査を詰めていく展開が面白かった!満足

↑まあ以上につきるのだけど、もったいないから補足&備忘録。こまかいことを事前に知りたくない未見の方はご注意。

オープニングからしてかっこよかった。鉄道好きがワクワクするような風景つきで汐留駅の貨物の流通についての解説があり、それをふまえて事件発生の元となった、ジュラルミンの箱が映る。そして、その問題の箱をあけたところでタイトル。かっこいいー。ジュラルミンの荷物箱、昔だから、植物素材の縄でしばってあるのだが、二箇所ある十字の結び目とかの手作業具合に見惚れる。そんなところがしっかりみえるのも、ニュープリントしてくれたからだと思う、感謝。とにかくよろず具体的で職業専門的な細部がくりだされるのもたのしい。

捜査を詰める段階で、多くの人に聞き込みをするわけですが、その人たちもそれぞれしっかり背景があるように感じさせるところもうまい。最後の方には小宮光江が重要な関係者として出てくるが、彼女の事情にはちょっぴりもらい泣きできるような比重もかけられてる。犯罪者も被害者も、それぞれに苦労はしている人間たちである、ということも感じるようになっているけど、だからといって誰かが必要以上に憐れむわけでなく、みんなそれぞれ事情があるのがあたりまえなんだよ、という感じ、警察の人たちも仕事なのできちんといっしょうけんめい詰めている、という感じもして、短いながらも適度な重みもあるところが、事件の謎解きだけに終始してないのもいい。
俳優さんたちは、東京大阪の警察関係者および聞き込みされる人々ともに、けっこう知ってる人や顔だけはみたような、な人たちが多くてたのしい。

東京駅のホームの、今より雑多なものが少ない様子、鉄道公安室のアーチ型の入口から丸ビル(ですよね)がみえるショット、警視庁の窓からは東京駅がみえ、大阪天王寺では通天閣がみえ(ちゃんと大阪ロケしてた。阪急梅田駅の歩道橋も映ってた。通天閣まわりは今みたいにお店とかほとんどなくて人家がぽつぽつ)、夜行列車が東京につくと、通路ゴミだらけ、とか、鉄道および近代建築まわりの映像も楽しめた。伊勢湾台風で被害にあった場所、というのもほんとにその場所っぽい。伊勢湾台風はこの映画の公開前年1959年なので。なんで被害が大きかったかというと、という話も実話なのかな。この愛知ロケ(ききこみ)は山本麟一の担当!

ニュープリントしてくれたみたいなので(ふたたび感謝)、またみる機会があったら見てみよう。
DVDでみるより、なんどかみる機会がある方が幸せ。


監督 飯塚修一
脚本 長谷川公之
撮影 高梨昇
1959年東映東京

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2016年11月16日

白毛女

フィルムセンターの「NFC所蔵外国映画特集2016」にて。

(内容にけっこう触れています)




バレエの作品としてタイトルをきいたことはある。フィルムセンターの解説によれば、もともと民間伝承で、舞台劇や歌劇にもなっていて、映画化はこの作品が初めて、とのこと。
苦難ゆえに髪が真っ白になり、洞窟に隠れ住むヒロイン。彼女が地主の家から逃げ出し、野山で苦しむ様は、岩山や洞窟などほとんどセットだとは思うけど、スタンダードサイズモノクロの画面のゆえか、かえって物語感があってよかった。物語の挿絵のように、よけいな風俗が映っていない。解説チラシに使用するスチル写真としてつかえそうな画づらばかり。
ヒロインは、17歳という設定で、演じる女優さんの年齢が実際そうなのかどうか正直よくわからない。しかし後半、苦難真っ只中に突入するあたりからの鬼気迫る感じはたしかにすごかった。岩をよじ登ったり、狩りをしたり(激情を表現する場面でうたわれる歌では草食であったが)、しかし一番凄かった(つらかった)のはこどもを産むところとその後。
あと、ひどいめに合わせた地主に復讐を誓い、それを頼みに生きているわけだが、そういう話をするときの眉の寄せ方もすごかった。
そんなヒロインや虐げられた村人たちを助けるのは、八路軍と名乗るようになった紅軍。紅軍が来ればなにもかもうまくいくよ!みたいに言っててわかりやすすぎる。地主とその家来をみんなで囲んでそのあとどうしたのかはわからない。でもこのわかりやすさがうけたのかなあ・・。白毛女役の女優さんもこの作品で人気者となったとか。
私としては、地主の家の召使のひとりで、いつもヒロインを助けてくれる「張おばさん」が気に入った。ほんとにおかあさんみたいに助けてくれるのよ。大映でリメイクの場合はこの役は橘公子さんでお願いします(←時の流れを無視)。あと、ヒロインのいいなずけやほかの村人にもしたわれているおじさんもよかった。実力者とか村の知恵者みたいのじゃなくて、ひさしぶりに村にかえってきたら、声をかけたくなるようなおじさん。ヒロインいいなずけは、それに比べると全くなんだかって感じだった。

いわゆるプロパガンダ色については、そういうものだとおもって臨んだしわかりやすすぎるやりかたでもあったので、それに辟易というほどではなかった。むしろ、よほど素朴な人でないと、この映画一本だけでは紅軍のありがたさがぜんぜんわからないのではと思うほど。
それより民話っぽい調子で統一されてるのがおもしろかった。ヒロインは「奶奶廟」(と字幕がでた)のお供えを食料の一部としているのだが、その廟にまつられてる女の人っぽい像が可愛い。この程度の宗教は「有り」なのねーと思いました。


1950年中国
監督やスタッフはどういう人なんだろう。映画といえば上海だけどやはり上海出身者が多かったのかな。
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2016年11月12日

日本侠花伝

新文芸坐にて、加藤泰落穂拾い。フィルムセンターの生誕百年特集でも見落としていたのをやっとみた。
長年見なきゃと思いながらも見てなかった(私が)三大作品、「花と龍」「人生劇場」そしてこの「日本女侠伝」をやっと今年全部みることができました。

主人公近藤ミネ(真木洋子)が、最初は身分違いの相手と駆け落ちし、その絡みもふくめいろいろあってカタギの親分(というのもヘンな言い方だが)と一緒になって、姐さん稼業で活躍し、そしてやっとほんとの恋の相手(渡哲也)と出会う。
加藤泰監督が原作脚本となっていて、ああそれはよくわかるよ〜というお話だった。


いろんな場面でのヒロインのがんばりを見ていると、これは、緋牡丹博徒シリーズでお竜さんにはさせられないことをやらせているのだなあと思ったり。加藤泰の考える日本女侠伝、なのですね。たたかいながら成長し愛をつらぬくヒロイン。
しかし拷問場面はつらかった。ミネが最初に逮捕される場面で、縄で縛り上げていくのをずいぶんじっくり映している場面は、そういう趣味の時間ですか?て感じだったし。順番としては、先に、任田順好(役名 小川つる)が拷問されるのだけど、それと同じような様子を繰り返すのはなにか意味が?
緋牡丹博徒のシリーズで、沢淑子が安倍徹に利用されたあげく・・という場面があり、この映画ほど直接的な絵ヅラはないのにも関わらず、ほんとに怖いと感じたのを思い出しましたね。

小川つると同じ経験をミネがするのは、ミネが(意識はしていなくても)生きる上での先輩として後を追っているってことなのかなあ。後の米騒動の真っ只中で小川つるがミネを一方的にみかけるのって、見届けさせてる、って感じ。

曾我廼家明蝶親分といえば、「車夫遊侠 喧嘩辰」で、こんなええ親分おるかいな、てくらいいい人の役だったけど、この「日本侠花伝」でもそれと同じようにとてもいい人の役。いい人すぎて気の毒なくらいの。
渡哲也は一宿一飯の義理を返すため安部徹に使われて刺客となるが、それはあくまで、彼がきちんとヤクザ仁義を守る人だからであってそうしたいからではない、という窮屈感というかカワイソウ感が、日活時代に演じていたほんとはやくざをやめたいやくざ、の感じを思い出すし、しかも、いろいろ苦労するヒロインに与えられるとっておきの王子様って感じもあって、たいへん良いキャスティングだったと思う。

加藤泰作品、今年はフィルムセンターの特集で何本かみたけど、娯楽時代劇の枠で作られた作品、東映の作品はだいたいにおいてよかったし好きだった。そしてあいかわらず、「陰獣」と「みな殺しの霊歌」をみてないのですね実は・・(「陰獣」はもしかして見ているかもしれないのだけど)。フィルメックスでは、私にとっての初めての加藤泰特集では上映していた、しかしそのときは見てなくてその後チャンスもなかった「ザ・鬼太鼓座」がかかるので、見にいこうとおもっています。


監督・脚本・原作 加藤泰
出演 菅井きん(きんさんて役だった) 谷村昌彦 園佳也子 伊達三郎(好きってわけではないがメモ) 見明凡太郎 藤原釜足 加藤剛(カガワ先生、て賀川豊彦のことだったのか。そういえば結婚式のやりとりとか、お嫁さん役がもっと闊達な役者さんだったらもっと楽しかったかもね・・はんこ指輪)
1973年 東宝






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2016年11月05日

すれ違いのダイアリーズ

ずいぶん前から機会があったら見ようとおもいつつ、なかなか、だったのですが、タイミングよくチラシを手にして、この映画館(シネマ・チュプキ・タバタ)での上映を知り、やっとみることができました。

それぞれの事情で、ダムの湖の奥にある水上分校へ赴任になったソーンとエーン、二人の若い先生。二人は、エーンの残した日記を通して「すれ違う」。
若い二人が、それぞれ、教師として、人間として、成長していきつつ、恋にも悩みつつ、水道も電気もない湖上の分校で奮闘する。二人ともそれぞれに可愛いし、ときどき涙しつつも最後にはとっても幸せな気分になれました!・・と、柄にもない感じで言いたくなる映画。
湖の風景もとても美しいし、エーンはすごくしっかりした美人だし(トイレ事件その1であれをひっぱりだしたときとか!すごい!)、分校の子供たちの可愛さもたまらないものがありました。しかし、小学校から方程式を教えるとか、期末試験(全国共通、とかなのかな?)があったりとか、なかなか厳しいのね。
主人公の二人が悩みつつ進んでいく様子にうなずきつつ、すてきな音樂(ほんとに)に胸躍らせつつ、最後まで楽しく見ることができました。

監督 ニティワット・タラトーン
出演 ビー(ソーン) プローイ(エーン)
2014年タイ
「すれ違いのダイアリーズ」公式サイト
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人生劇場 青春・愛慾・残侠篇

フィルムセンターの加藤泰特集で見られなかった作品の落穂拾い。
【ちょっと中身に触れていますよ】


田宮二郎の吉良常がよかった。こういう、人の良さが出る役のときの田宮二郎はいい。青成瓢太郎(森繁久彌)を尊敬していて、その息子の瓢吉(竹脇無我)の面倒もいっしょうけんめいみる。最期の場面で、自分のテーマソングみたいなのをうたって、谷村昌彦(だと思う)と石井富子が相の手入れるところで涙。
あとよかったのは、あるいきさつで宮川(渡哲也)との駆け落ちをしそこなった倍賞美津子がかわりに香山美子と逃げるところ。苦労した女同士。
加藤泰作品常連の任田順好の役もよかったな。吉良常と飛車角、初めてみる侠客二人を前にしての様子もいいし。
高橋英樹の飛車角は正直いってあんまり・・だったなあ。任侠といえば東映の任侠道、というのが自分の場合前提になっているから物足りなく感じたのかもだけど・・。
渡哲也は、かなり何度も渡瀬恒彦に見えた。あくまで顔立ち的に、で、キャラの違いがあるから渡瀬恒彦のようでそうでないという・・いや、当然、違う人なわけですから。どゃぶりの中で立ち回りして、着物がずぶぬれな背中がカッコよかった。
手前にいろんなものがある向こう側に人物がいてしゃべってる、とか、ガラス障子などの向こうに誰かいる、とかそういう撮り方しているところがたくさんあった。
フィルムセンターのフィルムはきれいだったのかな。これはかなり退色してるし飛んでるところも多いフィルムだった。女郎屋のせまい中で上記のような撮り方している場面があるのはおもしろかったのだけど、色がとんでいるのはこういうシーンではとくに残念。

1972年松竹

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2016年10月31日

2016年10月にみた映画

新作映画
歌声にのった少年

中華系映画
・あの頃、この時

旧作日本映画
・ブワナ・トシの歌
・七人の侍(はずかしながら初。加東大介の、最後のせりふなし演技よかったなあ)

IFFJ
・ボンベイ・ベルベット
・アリーガルの夜明け
・エアリフト
わたしが恋した泥棒
・恐怖症
・カプール家の家族写真

ラテンビート映画祭
・彼方から

キネカ大森で
・チャーリー 
 南インド映画・・だと思う。よかった。リアル世界の話だけど不思議なファンタジック感覚。お茶畠のある山の上。

TIFF
・シェッド・スキン・パパ(2回) じゃんゆーさーん!
 この新作を、じゃんゆーさんとともにみられただけで、いろんな方向へ感謝。
 野球場のシーンがよかったな。脱皮なアイディアもおもしろいし。
 「みんな」でごはん食べるところも最高!
・メコン大作戦(2回)   ショッピングモール〜w
・タクシー・ドライバー日誌
・Emma' マザー
・見習い   
すごくよかった!シンガポールのまだ若い監督の作品。死刑囚担当の刑務官の話。監督が、上映後トークで「シンガポールでは少数派だけど、死刑には反対」である旨、控えめに言ってたのも印象的。
・ゴッド・スピード   
これも非常によかった!マイケル・ホイの底力をみた。普通話なんだけど、あきらかに広東語訛りで。自分の名前をてのひらに字を書く動きで説明するだけで、すっごくおかしいし、その上での、最後、ヤクザ手下の青年がしたことに対するリアクション。ほんとうにすばらしかった。
・ブルカの中の口紅
・ファイナル・ラウンド


インド映画祭と東京国際映画祭と、両方があって、充実の月でした。
東京国際映画祭は、なんといっても、フランシス・ン・ジャンユーさんとファイマン君、ルイス・ク−・ザ・くるぶし見せボトム、ロイ・シートウ監督が来てくれたのがうれしかった。まさしく、映画「祭」。すてきな思い出をありがとう。
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ブルカの中の口紅/ファイナルラウンド

第26回東京国際映画祭でみた映画、インド映画編。(香港映画編とかそのほかにもあるんだけど・・)

「ブルカの中の口紅」は、4人の(4世代の)女性の物語。上映後のQ&Aで、男の人から、「ひどい男の人しか出てこないんですが・・」みたいな質問あったけど、女性たちからの視線で描くことを重視した、という監督(こちらも女性)のお答え。
ゆえに、ほんとうに痛々しくつらいことが多い映画でもあったのだけど、実際、そうなんだから、そしてそうなんだということが徹底して描かれることは、別の意味で「イタイ」とされ「声高に叫ぶ」こともいとわれ、なかなかないのよ。だからそういう意味で貴重だったと思う。
ネタバレになるけど、最後に、それまで比較的マイペースですごせていた一番年上の女性がけちょんけちょんな目にあったとき、ほかの三人の女性がいたわってくれる、そして4人ですごす、という場面があって、ここだけがこの映画の救い。でもその段階でなんにも解決はしていないのだけどね。
若い子らしくナイトライフをたのしみ歌を歌いたいのにブルカをかぶって家の仕事(ブルカの仕立て屋!)をさせられる少女、親の決めたいいなづけでなく好きな男と結婚してふたりで仕事をして生活したいとおもっているのにうまくいかない若い女性、既婚で夫は留守がちで夜の生活は一方的で避妊もしにくく、こっそり働き仕事の上で昇進できそうなのに夫に阻止される女性(コンコナ・センちゃん!大人になったけどあいかわらずめっちゃ可愛い)、もたいへんなんだけど、役人が住んでいる(そして家主でもある?)古い建物をとりこわしにきても追っ払う技量のある、それゆえ住人の男たちにもそれなりに一目おかれている、と思ったそのおばさんが、最後にあんなふうな仕打ちをうけるのがけっこうショックだった。自分の年齢に一番近いってこともある。彼女が水泳のコーチに夢中になっていろいろするところは、かなりコミカルに描かれてもいたけど、でも、たのしめているからよかったじゃない、とおもっていたので最後はよけいつらかった。

この最年長女性を演じたのは、「カプール家の記念写真」のおかあさん役、「ニュークラスメイト」の、若い母親が勉強するのを励ます金持ちの雇い主、などでおなじみの(ほかにもなにかでみた)ラトナー・パタクさん。調べたら彼女、ナセルディーン・シャーが夫だった!芸達者夫婦!この「ブルカの中の口紅」を、シャー様がみにきていた、というインドでの目撃話をツイッターでみた。いいねえ。
私がみた回は、アランクリター・シュリーワースタウ監督と、一番若い子を演じた(歌手でもあるらしい)プラビター・ポールタークルさんの二人だけがゲストだったけど、その前の上映はワールドプレミアで、もうひとり、自分なりの生計をたてようとしてた女性を演じたアハナー・クムラーさんも来ていたそうだ。
その一回目のQ&Aの様子はこちら
2回目のときにきいた内容で補足すると、とくに若い二人はまだ経験が浅いわけだけど、演技のワークショップに参加したりして、じっくり取り組んだようです。


もう1本のインド映画は、「ファイナルラウンド」。ヒンディー語版とタミル語版とあるそうだけど、これはそのタミル語版。これはねえ!もう!心から喝采をあげたい作品だった。かわりもの鬼コーチと、ふだんは魚売りだけどボクシングの才能がある女の子の成長物語。女の子を演じるリティカー・シンは、実際にプロのキックボクサーだそうだから、ボクシング場面やトレーニング場面はもちろんいいんだけど、それ以外のシーンでもほんとに生き生き伸び伸びしていてすばらしかった。音樂も若い子っぽい感じでよかったんだけど、その音樂のイメージにもぴったり。鬼コーチ役のマーダヴァン氏がかなりサポートしたんだろうけどそれにしてもね。
そしてマーダヴァン氏はこの作品の脚本も書いているのだそうだ。そして、残念ながら来日はなかったけど、監督も女性。つまり、今回、インド映画は両方とも、女性監督の作品だったわけですね。プロデューサー氏も登壇し、ちゃんと「この映画は女性がつくりました」とご自分からおっしゃってて偉いと思いました。
そのQ&Aの様子はこちら

マーダヴァンさんはインドではそれなりスターでらっしゃると思うしそのオーラもあってステキなのですが、とても気さくで、ていねいに質問に答えてくださるし、サインのときにはちゃんとひとりずつ名前を聞いてくださって、もうすっかりファンになりましたよ、ふふ。

この頃、インド映画はインド映画祭や自主上映などでみる機会は増えているけど、やはり、ちゃんと日本語字幕がついてきちんと選ばれた作品をQ&Aつきでみられるのはありがたいです。
今回の「ファイナルラウンド」は、かなり、エンターテインメント寄りの作品だったけど、そういう中のすぐれたものを上映するのも、ハリウッド映画に比べたら公開本数少ないのだからやはりまだ価値があるように思う。でもインドで作られている本数を考えれば、あとは、もう1、2本上映して、その中で、映画祭でしか見られないような映画をいれてくれたらいいんじゃないでしょうか?と思いました。

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2016年10月23日

七人の侍

世界的にも有名な作品、やっとみた。午前十時の映画祭にて。
デジタルリマスターというやつね。4K上映だったのだろうか・・音声はともかく、映像はきれいだった。
野武士に襲われるのはもういやだ、と、村の百姓たちが、白飯をたくさん食わせる、というだけの条件で侍を七人雇う。この七人と百姓たちで、四十騎の野武士の襲撃に立ち向かう。

三船敏郎は菊千代という役名。岡本喜八の『侍』と同じ?!と一瞬思ったが、確認したらそれは鶴千代だった。いずれにしても、こどもの名前ってところが三船敏郎っぽい・・のかもしれない。
その彼が、ふんどし裸の上に帷子をまとった姿で、最後に、雨が降ってて・・というシーンは印象的。ほかに、多々良純(たぶん、馬子)や野武士たちもふんどし裸だった。俳優たちは、慣れていて鍛えられているとはいえ、現代人なわけで、あんなにうわーっとした合戦場で肌むきだしってそれだけですごいと思っちゃう。

207分という長丁場だけど飽きないし(休憩があった)、丁寧にしかし無駄なく進んでいく。山を背中にしょった村もセットなのですよね、きっと。時間も相当かけたらしいけど、みんながボロな格好をしているとはいえ相当お金もかけている。馬が!馬すごい!乗る人もすごい!

脚本は、小國英雄と橋本忍。この二人が一緒に書いてるなんて知らなかった。
志村喬なんかは、こういう良い脚本の映画にたくさん出たからしゃべり方がうまいのではないかと思うほど。
なにかでぶつかりあったときにおさめるせりふはたいてい志村喬が言うのだけど、多々良純(たぶん、馬子)や土屋嘉男(百姓)が言うこともある。土屋嘉男の「好きなもの同士がいっしょになったっていいじゃないか」とか、これはその場をおさめる言葉ではないけど若造の木村功が言う「あなたはすばらしい人だ」もそうだし、ことばが簡単でわかりやすい。一部ききとりにくいことばもあったけど(野武士とか)、大事な場面でのことばはききとれるし平易なことば。現代人にもわかりやすいことば。
せりふはないけど、最後の最後、志村喬と加東大介のシーンの加東大介がとってもよかったな。

すらっと背の高い土屋嘉男が百姓役だった。彼が、つらい思い出のことを言いたくなくて、ヤケのように米を精米する道具にぶちこむところがキュートだった。土屋嘉男はなにか本書いてたと思う。そのうち読んでみよう。東宝の映画はみてない傑作がたくさん残っているのでたのしみである。

(以上、メモ)

監督 黒澤明
音樂 早坂文雄
出演 三船敏郎 志村喬 木村功 稲葉義男(っていい人の役もするのね) 宮口精二 千秋実 加東大介 土屋嘉男 藤原釜足 左卜全 山形勲
1954年東宝

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2016年10月20日

IFFJ2016でみたインド映画

今年は5本見ました。
監督の名前を覚えるために(も)書いてみる。

「ボンベイ・ベルベット」Bombay Velvet アヌラグ・カシャップ監督
DVDで既にみているけど、映画館でみたら、やっぱり音樂(というか、アヌシュカーちゃんがクラブ歌手として歌っている場面)は素敵だった。だけど、どうしても、みなさんがいうほどにはノレないのですよね・・。ひとつには、この禁酒時代の雰囲気とジャズっていう音樂自体に、もともとノレないから、なんですな・・。あとランビールが苦手っていう。もひとつ可愛げが見えないので、ランヴィールだったら楽しかったと思う。でも、インド映画ファンでないみなさんにも好評だったようなので、よかったよかった。

「アリーガルの夜明け」Aligarth ハンサル・メータ監督
これもDVDであえて事前にみておいた。そうすると、話に集中してじっくりみられるからね。これはやはり良い作品でした。ゲイだからというので職を追われた、詩人でもある大学教授役のマノージュ・バージパーイーが最高。裁判のときに、あなたが「ゲイ」であることは公表してもいいですかときかれてその一言で私の気持ち、心の震えを表すのか、と反問するところが印象的。ラージクマール・ラオーも適役。

「エアリフト 緊急空輸」Airlift ラージャー・クリシュナ・メーノーン監督
イラクがクウェート侵攻したときに、1万5千人くらいいたインド人がいかに脱出したか、それをリードした企業の重役二人をモデルにした主人公がアクシャイ・クマール。もうかっこいいのなんのって。でもBabyのときみたいに、笑っちゃうほどではなくて、奥さんが言うこときいてくれなかったり、いろいろ。「パスポートもないのにインド人とどうして証明できるのか」というせりふ(アクシャイのではない)があったけど、そうすると、インド人とクウェート人はぱっと見では区別できないのね。
アクシャイ、愛国ものによく出ているらしいけど、これは、必ずしも愛国ってほどじゃないかもね。それに、最後に「インド政府を今後もあてにしない」みたいに言ってたな。
奥さん役のニムラト・カウル(「めぐり逢わせのお弁当」に出てた人)もよくて、彼女には、いつか、「先代の姐さん」役をやってほしい。

「私が恋した泥棒」→ブログ記事
元泥棒役の人、松竹(昔の)の二枚目、て感じ。もうちょっと日活(昔の)っぽいとさらによかったけど。

「恐怖症」Phobia バワン・クリバラニ監督
【なにがなんでもネタバレがいやな人はお気を付けください。そんなに大々的にはバラさないけど】
最初にひとつ不思議現象がおき、そのあと事件があり、その後、恐怖症におちいる主人公。家から出るのが怖いのだ。彼女を心配する友人以上恋人未満みたいな男が、彼女のためをおもって、友人の持ち物であるアパートを紹介する。その家にいても、玄関から一歩でることもできない。なおかつ、家の中で、彼女にだけみえるらしいおそろしいことが次々と・・。こういう映画あまりみないけど、怖いシーンはたしかにこわくて、ほんとに鳥肌たっちゃったシーンもあった。しかし、不安定な精神状態の人を、あんなに広くて前の住人の持ち物がどっさりある家に住まわせるのはかえって逆効果ではないか?あの事件自体も、その男が仕組んでたのではないか?などと疑っていたらそういうわけではなかった。どうもその男サディヤディーブ・ミシュラが中途ハンパにかっこいいから疑っちゃうわけですが。最後、ああそういうわけか、ということはわかるんだけど、これは、とにかく途中の恐怖体験とサスペンスを味わうことがキモな映画ね。恐怖症になるのはラーディカー・アープデー。Badlapurで気の毒な目にあってた人。彼女の味方をしてくれる(なのに最終的にはなんだかな扱い)大学生の子、インド映画にもこういう子出てくるんだーと思いました。

「カプール家の家族写真」Kapoor & Sons (since 1921) リテーシュ・バトラ監督
大好きなアーリヤー・バットちゃんが出ているのでたのしみにしていた映画。これ、香港映画みたいだった、いろんな意味で。家族の話だし。家族の間でも言えないこと、理解し合えないことがあるのよね。よかれとおもってやることが全く良くない場合もあるし。でも家族だからね・・て話。
アーリヤーは、カプール家の若者兄弟に関わるけど、カプール家の人ではないので、準主役って感じ。でもとても可愛かった、今回も。カプール家が住んでいる別荘地みたいな場所や木造の家もすてき。音樂もよかった。くせの強いおかあさん役はラトナー・パータク(←よく見る顔なのでおぼえようとしています)。

どれもそれぞれにおもしろくて、つまらないのはなかった。好きなのは、カプール家、アリーガル、泥棒、かな。
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2016年10月14日

私の恋した泥棒 Monchora

IFFJで見たベンガル語映画。あのサタジット・レイの息子、サンディープ・レイ監督作。
祖父と孫の兄妹、使用人数人が暮らす家に泥棒が入る。家族で唯一泥棒と対峙した妹ナンダは、泥棒の話をきいた上で、更生を条件に、占星術師の祖父の秘書として雇うことにする。家には先祖伝来という家宝の宝石があるのだが…という話。
この映画の魅力は、ほとんど浮世離れしたともいえるゆったりとした雰囲気、それゆえ、2015年でなくちょっと昔の作品かと勘違いしそうな空気、宝石や元泥棒がどうなるのかのサスペンス、もあるけど、なにより、ナンダを演じるライマ・センの聡明な美しさ。大学出で結婚もせず、祖父や使用人や人は良いが世間知らずな兄をうまくあしらって家の管理をするしっかりもの。彼女がちょっと険しい表情になるときの眉がほんと柳眉って感じ。彼女は、DVDでみたHoneymoon Travels Pvt LTDにも出演していて、そこでも、ケイ・ケイ・メノムの美しくおとなしい妻(に一見見えるが…)の役がよかった。つまり古典的な外見の中に、生き生きした魂をもつ女性。こういうのって、時代劇に出てくる魅力的な女性像に似てる。時代劇に登場する女性は、みんなある程度枠にはめられおとなしく控えめ。でもその中で、新鮮な気持ちを持ちつづけて活発に行動する、ていう。ナンダの活発さは、しっかりものの末娘として家を管理するだけでなく、泥棒に入った男とちゃんと話をした上で思い切ったことをする、ところにも表れているわけです。
この作品、昔の日本映画好きにも楽しめるんじゃないかな。
ナンダの住む家も、シンプルながら、窓やしきりにアイアンワークがあったりして素敵だった。
選択ポイントがよくわからないIFFJだけど、こんなのも見られてよかったです。


2015年インド(ウィキには、2016年1月1日公開となってる)
サンディープ・レイ監督
原作 Sharadindu Bandyopadhyay


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2016年10月01日

歌声にのった少年

ガザに住む歌のうまい少年。お姉さんにはげまされ、スターをめざす、と言ったものの、街の状況はどんどんひどくなり、「アラブ・アイドル」なるコンテストに出るために出国するのも命がけ。そんな彼がついに夢をかなえてスターになる、実在の人をモデルにした物語。

この話は、「コロニア」と違い、今現在進行中のことを表現したいがための「実話」ネタなのだな、と最後の終わり方をみて思った。


【以下ネタバレます】


途中まではもちろん俳優が演じているのだが、最後、コンテストで優勝するのか否か?!という盛り上がったあたりで、なんと、ご本人の映像になってしまうのだ。厳しい状況にあるガザの人々が、まさに夢をもらえた嬉しさで狂喜しているのも、あれは実際の映像だろうと思う。だけど、ガザの人の声を届けたい、それがムハンマド・アッサーフのやりたかったことであり、監督のやりたかったことなのだ。
細かいところでも、監督の主張はいろいろ感じられる。
一緒にバンドをやっているムハンマドの姉のヌール。彼女のことを好きなバンド仲間の少年が彼女にアプローチしたときの、ヌールの反応。ありがちな初恋物語チックな話を打ち壊すエピソードという感じ。そして成長した彼がどんなことをするような大人になったか。
いるところにはいる超級金持ち(柱がキラキラする金のタイルでできている)。あれってイスラエル人なのかしらん?
なぜかほかの女性たちとちがい、いつも布をかぶって「いない」、ムハンマドの女友達。

こどもたちはみんな大層可愛かった。やはりヌールとムハンマドのきょうだいが最高ね。みんなガザのこどもたちだそうです。
コンテストの重圧に負けそうになるムハンマドが、海辺に来たところで子供のころのあれこれを思い出す、のもよかった。


2015年パレスチナ
ハニ・アブ・アサド監督
公式サイト
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2016年09月30日

2016年9月に映画館でみた映画

映画館でなく台灣文化センターでですが。
・九月に降る風 みたことないとおもってたけどみたことあった。しかし何度みてもみずみずしい話ですから無問題。

・チリの闘い
アジェンデ!アジェンデ!というデモ隊のかけ声が忘れられない。

鈴木則文監督特集
・ドカベン
・パンツの穴

山形ドキュメンタリードリームショーin東京
・太陽花占拠  台灣の人々は、なんというのか、大変しっかりしてらっしゃる。
・生きて帰れてよかったね ブラジルの軍事政権下で拷問された女性たちの話。よかった。
  ⇒ツイートより
   80年代終わりの作品であるためか、愛と復讐で野獣がなんとか、みたいな邦題の昔の香港ノワー   ルっぽい効果音楽が最初ツラかったが、監督自らが、証言を繋いでカメラに向かって一人芝居の   スタイルは、はっきりとある立場からの主張を感じてこういうのも有り、だった。経験内容自体   が受けとめるのに大変で、一般世間の想像を超えているため、話をきく方も戸惑いがあるし話す   方も苦しみがもちろんある。そういう証言者の状態を描くのに、合間に入る一人芝居パートは有   効だったと思う。
・革命まで 
  ⇒ツイートより 9月26日以降のことは、二年前に日夜ネットから見てたことがだいたいだった   けど、その前のことがわかってよかった。強いリーダーがいないのはいいことなのか悪いことな   のか、いずれにしても、どこの場所でもそれぞれのやり方でしかできないのだ。


新作映画も。
・グランド・イリュージョン2  これはただただ、ジェイ・チョウ見でみにいった。なかなか良い役を与えられておったよ、よかったよかった。

・階段通りの人々 やっとみました、オリヴェイラ監督。ちょっと皮肉なのかなんなのか、て感覚もあって、なかなかよかったです。
・緑の光線(再) 
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コロニア

「チリの闘い」を見ていたので、時代場所設定はすんなり理解できた。
アジェンデ政権が倒れ(そういえばそのニュース、こどものころにおぼろげに見た気が)、そのあとのピノチェト軍事政権下の話。ナチスの残党は南米のあちこちに逃げていったようだが、そのひとりのシェーファーという男がやっていたコロニア・ディグニタ、というコロニー。ここでいろいろおぞましいことが行われ、かつ、軍事政権とも繋がっていて、というこれは実際におきた事実。これに、ドイツからやってきて反政権派の活動をしていた青年ダニエル(ダニエル・ブリュール)と、フライトアテンダントの仕事を利用して彼に会いに来たレナ(エマ・ワトソン)という、架空のカップルが絡むしかけ。
エマ・ワトソンという人は初めてみたけどこの役にはぴったり。大変に可愛いけれど、意志強く、囚われた恋人を助けようとひとりで乗り込んでいく。
コロニアの実態については、いろいろ調べてもあるようだし、その通りなのだろう。
だけどこれは、そういう実際に起きた事件を借りての、スリルあるドラマ、てことなんだという気がする。最初にふたりが再会して楽しくやってるところではいかにも楽しげで、彼女のフライトアテンダントという職業も最終的に活かされる。(ある程度予想される方法でとはいえ)
当時の実態として描かれる中でおそろしいと思ったのは、競技場に集められて、目だけあけた袋をかぶった人物が、おおぜいの中から、反政府運動のいろいろな活動に携わっている人を名指していくところ。つまりスパイがいたわけですね。
あと、大使館にも、シェーファーの力が及んでいること。しかしこれは彼もドイツ人であることを考えればありうることかな。
ダニエル・ブリュールって人が、ちょっとワグネル・モウラさんぽくて、裸エプロン姿を披露してくれたり、やさしげな感じなのがなかなかよかった。でもほかの作品で豹変してたらわからないかも・・。
エマ・ワトソンは、評判良いようですがそれはわかる、という感じの若い人。なにかおもしろそうな話のに出演してたらまたみてみたい。
「チリの闘い」できいた、民主派デモの掛け声、「アジェンデ!アジェンデ!(以下韻を踏んでるようなことばもつづく。スペイン語なのでわからないけど)」も映画の中で再現されてたけど、これについては「チリの闘い」のほんものの掛け声の弾むようなあの勢いはなかったな。




監督 フローリアン・ガレンベルガー
2015年ドイツ・フランス・ルクセンブルグ
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2016年09月24日

階段通りの人々

高名なるオリヴェイラのこの作品をやっとみましたよ。
これ書いているのは10月だけど、思い返してみて、おもしろかったなーと思う、そんな映画。
文字通り、階段のある通りに住む貧乏な人たちの話で、貧しくても助け合いほのぼのと生きていたり・・はまったくせず(まあ、ゼロではない)、けっこう罵り合い傷つけ合う様を見せたあげく、悲惨なことも起きるのだけど、しかし、これが意外に幸運をもたらしたという、皮肉っぽいような展開。
その両極端の効果を受ける若い女の人が地味な格好ながらふつうに美人で、彼女が最後の方でみせる笑顔(いたずらっぽいような感じもあるけど、もうすこし、シメシメ、みたいな)が印象に残る。
あと、通りで食べ物売ってる女の人と、バーの主人が良い人たちで好き。物販の女の人、秋には栗で、その前はなに売ってたかな?とにかくたくましく自力で生きている。バーの主人は彼女が自分の店のすぐ前で営業するのを許しているのでいい人。常連客との会話で、「いまどきの人はビールばっかり飲むがあんなもの」的なことを言っていて、ではなにを飲むのがよいかといえばワインらしい。そうなのね、やっぱり。
冒頭に出てくる人が歩いていく先が階段通り、て感じだったと思うけど、その階段通りのロケ地は、このへん↓なのかしら・・Costa do Castelo のたしか12番地というのも見た気がするけど。その通りならリスボンのこのへんてことになるけど、まあ、どうなんでしょうね。ポルトガルに行く前にこの映画はみておくべきだったと悔やまれる。あと、テアトロなんとかいう地名か表示もみた気がするけど、それは、栗を売る女の人が勤めている映画館のことなのかな?今ではそのあたりには映画館も劇場もなさそうだったけど。でもそのテアトロが近くにあるはずだから、あの、一見奇矯な、はるか昔にそういえばそういうシーンがあるとネタバレを読んだ、そのシーンもテアトロつながりかな、とか。
きっとしばらくしてからまたみたら、階段通りにいる人々のあれこれがなつかしく、また、発見もあると思うので、ふたたびみてみたい。(そしてできればその前にもう一回リスボンにも行きたいです。)
IMG_5007.PNG

監督・脚本 マノエル・ド・オリヴェイラ
1994年ポルトガル
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2016年09月19日

チリの闘い

1〜3部からなるドキュメンタリー。
公式サイトより、解説引用。
『チリの闘い』は、サルバドール・アジェンデ大統領率いる人民連合政権(1970年〜1973年。マルクス主義を掲げて民主的選挙で成立した史上初の政府)時代の、騒擾に満ちた最後の数か月間を記録・再構成した作品である。


1973年といえば冷戦中のことだな。アジェンデという名前も記憶のかなたのどこかに。しかし実際のところ、チリのことなどなにも知らないに近いまま見に行った。
1部〜2部は、時系列で、右派と左派(が政府)の闘い攻防が描かれる。これが迫力満点。議会の選挙の話からはじまり、結果、6:4くらいで右派が選挙には勝つ。多数決をすると「反政府側」が勝つのだ。この状況で、どうやって左派(政府、および企業国営化などの政府政策を支持する人々)が闘うかが描かれる。
3部では、時系列はなくなり、各現場の人々が、どのように革命にたいする反動にたいして戦ったかがメインに描かれる。トラック組合がストライキをする。物資の移動ができなくて、生産や生活にさしつかえる。そういうときにどうやって人々が協力して乗り切っていったか?という視点。つまり、ドキュメンタリーを撮る側の視点はあきらかに左派側であり、グスマン監督始めこの記録映画をつくろうとした人々の一番見せたいものはこの第3部なのだと思う。

3部でなく2部だったと思うけど、だいぶせっぱつまった状況になった時点での左派の労働者たちによる会議みたいな場で、すごく長く意見を言い合う人たちの場面があった。語尾にいちいちコンパニエロ(ときこえた)といってたのは同志?てこと?どんなに長くしゃべっても辛抱強くきいているまわりの人々。双方の言いたいことはあんまりよくわからなかったのだが、しかし、すごく意志を強くもち、自制もしながら、最大限の可能性を模索していることが強く感じられた。
それと、超ドーデモいい感想ですが、男性でも、わりと甲高い声の人が多かったのも印象的。

こどもが12人いるという人が出てきたりしたが、とにかく画面には人いっぱい。アジェンデを支持する掛け声みたいのが、とてもリズミカルで(ジェにアクセントを置く)永遠に言ってられそうなのがさすがラテンというか。人々の顔がいっぱいうつる。カメラに寄ってくる人々。本気の、顔、顔。

アジェンデ政権が成立したときには左派に投票した人たちのうち、この映画で撮られている選挙で右派に転じた人たちというのがいるはずで、その人たちはどういう人たちだったんだろう。「中間層」という言葉は、映画の中でもちらっと使われていたけれど。
右派の「ブルジョワ」の家の中というのが映っていたが、おしゃれなタバコ入れがあったり、棚にずらりと酒がならんだりしていた。サンチアゴの街中は、都会で大きな街、という印象。すごく高層の集合住宅も映っていた。たぶんそれは金持ちの家だったようなのだが。

右派から左派へのしめつけ方法のひとつで、軍が刀狩りならぬ武器捜査をおこなうというのがあった。これは軍が独自の判断で行える仕事で、なんどもそれをやったけど、結局見つからなかった、と。
また、右派の息のかかったテレビ局が、(右派の作戦としての)トラックストに対抗するためトラックを強制する警察(政府側)の映像をとり、それを右派議員が国会で流す、ということがあった。これは左派には不利なことではあるが、政府はこれを許した。「つまりチリには表現の自由があったといえる」とナレーション。
(印象に残ったところメモ)

映画の始まりの方で、人々にインタビューする段取りみたいなシーンがあった。のちの編集のための合図なのか、マイクを一回ぽん、と叩いてから質問を始めマイクを向ける。あれはこの映画のスタッフなのかそうでないのかちょっとわからなかったのだけど、このあとの緊張感あふれる数時間のイントロ的なものとして良かったと思う。ちなみに、この映画のスタッフ5名のうち1名、撮影担当ホルヘ・ミューラーは、アジェンデ後の政権で逮捕され亡くなったとのこと。彼の想い出にこの映画をささげる、との言葉が冒頭にあった。

1975年・1977年・1979年公開。


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2016年08月31日

2016年8月に映画館でみた映画

すでに2017年になっていますが、備忘録。

加藤泰特集
・骨までしゃぶる
・浪人八景(初めてみた。しかし爆睡)
・車夫遊侠 喧嘩辰
・明治侠客伝 三代目襲名
・剣難女難 第二部 剣光流星の巻(初)
・恋染め浪人(初)
・緋ざくら大名(初)
・風と女と旅鴉(初・・たぶん)
・潜水艦
・「羅生門」予告編(初、これは映画本編ではないが。『羅生門』ソフトに入っている予告編と違うそうだ)
・剣難女難第一部女心転心の巻(初)
・花と龍(初)
「花と龍」をもって、フィルムセンターの加藤泰生誕百年特集は終了。
今回の収穫は、時代劇をたくさんみられたこと、橋蔵さんや大友さんなどが魅力を発揮しているのをみられたこと。
時代劇、やっぱり好きだ。そして、加藤泰監督自身も、けっしてきらいではなかったのではないかと思う。時代劇というフォーマット、加藤監督の表現したいものにも合っているのではないかと思う。

ほかは、以下3作。
どれもよい作品でした。

・モンスター・ハント
・西遊記 孫悟空対白骨夫人
・ソング・オブ・ラホール
タグ:東映 加藤泰
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2016年08月20日

ソング・オブ・ラホール

ユーロスペースにて。座って演奏する打楽器のおじちゃんたち。
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