2019年06月08日

クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅

正確にはインド・フランス合作映画かな。ムンバイ、パリ、ローマ、あともう一箇所でロケ。ロンドンのシーンがあるけどロンドンロケはしてないねと思った気が。ベルギーでも撮ってる。
クローゼットから違う世界に!と聞いてたけどナルニア的な話でなく、世界周遊のきっかけはシビアで現実的にも起きてるような理由でだったりもする。こどものことを考える視点がある映画には弱いので、私的には気に入った。子役可愛いね。ダヌシュもほっそりしててステキ可愛いインド青年、そしてスターなわけで、彼をヨーロッパへ連れてきて映画撮ろう、な話だった。
どうも短いと思ったらボリウッド映画じゃなかったのね。東北新社スターチャンネル配給。
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2019年05月29日

恋や恋なすな恋

新文芸坐の内田吐夢特集にて。この映画も、いいかげん何度も見送ってて、ついに今回腹をくくってやっとみました。非常に大胆に古典芸能を映画化しているのでは。前半は人形浄瑠璃『蘆屋道満大内鑑』、後半は清元の『保名』(と、新文芸坐名物、ロビー張り出しの解説コピーに書いてあった)。後半のかなり大胆に演出してる部分の方がおもしろい。橋蔵さんがひとりで悶々としてるところ、あれもきっとまわり舞台の上だよね?そこにあのふわふわをしいて。蝶は一羽じゃなく二羽なのはなぜ?榊と保名自身?嵯峨三智子がとってもよかったんだけど、とくに最後の「おこん」の役がよかった。後半は、舞台で芝居している、という演出がされていて、戸口の位置とか、文楽といっしょ。右側に機織の部屋があって、障子があるのもいっしょ。
嵯峨三智子は、榊の役のときも意志と愛のある女性だし、「おこん」のときはより一層愛情深く、決意している女性で、ときどきファンタジックになる中でもゆらぐことなくぴりっとしててとてもよかった。嵯峨三智子特集するときには欠かせない作品だと思う。
ちょっとだけ東映動画の仕事もあって、そのアニメーションが、なつかしい感じにかわいくてうれしかった。

脚本 依田義賢
文楽三和会 豊竹つばめ太夫(すなわちのちの越路太夫)、野沢喜左衛門  振付指導 桐竹紋十郎、豊沢猿二郎
協力 東映動画スタジオ 美術:蕗谷虹児、小山礼司 作画:森康二 撮影:大塚晴郷

一番最初に、絵巻物で話の導入をするのだけど、その巻物の絵がとてもかわいかった。既存のじゃなく誰か描いたんだと思うけど・・もしやそれが蕗谷虹児なの?
人物がとくに可愛かった、榊と葛の葉がこどもの頃、みたいな絵とか。
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2019年05月25日

血槍富士

新文芸坐で、『妖刀物語 花の吉原百人斬り』と二本立て。『妖刀』で、佐野のだんなを心配する忠義な従業員の役も、『血槍富士』で奴さんの千恵さんが大事に大事にしているだんなさま(殿様)の役も、片岡栄二郎。それぞれだんなさんを心配するけどその心づかいもむなしく、な話二本立てだった。

殿様の厭世観は、最初からなんとなく感じられる。ほのぼのしているようでも、つらい旅路の人たちもいる。

『妖刀』では、木村功が泥の中で逃げまどい、『宮本武蔵一乗寺の決斗』では武蔵と侍が泥田の中で、そして『血槍富士』は、酒がこぼれてできた泥庭で侍と奴さんが。泥の中が好きな内田吐夢監督。

喜多川小鶴さんがきれいでした。


ラベル:東映 1955年
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妖刀物語 花の吉原百人斬り

相当以前にテレビで見て以来。水谷八重子(二代目)のインタビューをみたのも、そのころあたりだった気がする。てことはNHKで上映したのかな?ともあれ、劇場では初めて。ずっと劇場で観たかった作品。

以下、内容には詳しく触れています。



佐野のお大尽は、そもそも、捨て子だったのだな。育て親の家の商売を真面目にがんばっていたのだな。ということも今回あらためて認識した。
玉鶴が最初に登場するのは後ろ姿。長襦袢姿でおちゃづけ食べてる。でも姿勢はいいのよ。そして、インタビューで、マニキュアがビカっと光ったので撮り直しがあった、と言ってたけど、マニキュアもペディギュアもずーっとしたまんまだったなあ良重ちゃん。たぶん、盃を空けるカットは、彼女一人だから、あれが撮り直しかなと思ってた。

ツイッターでもこの映画のことなんかつぶやく人あんまりなかったけど、ひたすら、佐野さんの転落のことばかりが描かれているような感想が多い。だけど、玉鶴の立場もかなり悲惨ではあるよね。でも、あの、自分の立場をよく理解し、せいぜいできる限り利用していこう、と思うのも、あたりまえだよね。
岡場所から引っ立てられて、一生年季を空けなくてもいいって条件で公認売春所に預けられた身、みんながいやがるお客の相手をしろといわれて「どうせ、ことわれないんでしょ?」という、「どうせ」の力。さばさばと言ってるように見えるけど、そこまでくるまでのことを考えると、賢いお姉ちゃんだね、とだけ思うのはせつない。

木村功のこともすっかり記憶になく。そして出番すくないけど千秋実も出てた。ここのところの錦ちゃん特集で、やたらこの二人を見たのよね。かならずセット。木村功はいいけど千秋実苦手。

歌舞伎では見たことあるかなあ・・たぶんあるんじゃないかという気がするけど、思い出せない。
脚本は依田義賢だった。

とにかく、これ、千恵蔵さんだからよいのだな。ほかの人だったら、それこそ、「古典芝居のうそくささ」を感じるだけだったと思う。千恵さんは、芝居の世界に完全に生きているけど、だから、リアルと違うけど、だからこそリアル。雷蔵さんも年をとったらこういう役やれたはず、と私は信じます。
(ふたりとも、リアル世界の自分を消せている気がする。橋蔵さんは消せてない。←この感想、数年後に自分で意味わかるかな)
ラベル:1960年 東映
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名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)

お子様のおつきあいで見た。
ドラえもんもそうだけど、なぜ日本のアニメは音がうるさいの?

内容的には、マリーナ・サン・ベイズ大協賛の内容だった。あんな展開なのに協賛してくれてすごいなあ。ほかにもシンガポールロケ(フードコートやショップハウス)があってたのしかった。最後にロケ映像も少しあったが、そういう映像をみて、アニメの背景を描いてたのね。

なぞときは楽しいよね・・でもわかったらそれでなーんだで終わっちゃうし。そして、怪盗というのはフォーエバー人気の対象なのね、と思ったことでした。

あ、あと音楽が大野克夫だった。
ラベル:2019年
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2019年05月18日

主戦場

これ、以前に上映中止で話題になった「靖国」みたいな映画だった。あれよりはレベル高いけど。
従軍慰安婦問題について、慰安婦像を建てる建てないでアメリカでももめていたので関心をもったアメリカ人がいろいろ調べる、という体で。
知らないことはそれほど多くなかったけど、よかったことは、教育基本法が変えられたことを思い出させてくれたこと。あと、従軍慰安婦問題でそんなものはなかった派だったけど今は違う人のインタビューがあったころ。
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2019年05月16日

ザ・フォーリナー/復讐者

ジャッキー・チェン主演、プロデュース、中国資本と、英語系資本が製作。
娘の復讐をするお父さん、というよくあるネタながらなかなかユニークで、この脚本採用したジャッキー偉い。
ピアース・ブロスナンの設定も、アイルランドの副首相でそして、というやつね。
警察の捜査長がカッコよかったわ。テロ組織幹部のメンツはみな男、てのもさもありなん。
ピアースの設定が、とにかくドキドキするので(英国とアイルランドのあれ)、これにフォーリナーたるジャッキーがかき回す、のよね。面白かった。

ピアース・ブロスナンの妻役が、オーラ・ブレイディ、すなわち、ダニエルのドラマ
Into The Badlandsにでてる人。そのドラマとこれしか見てないけど常に裏がある役。

クールにキマってる映画だけど、最後はジャッキー自身が歌う主題歌で〆、ていうのが西洋ではあんまりなさげだけど、歌詞も内容に即しているしメロディもいかにも中華なというか香港なというか、のだし。でもジャッキーがプロデュースなんでそれで良いのでは。
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2019年05月11日

宮本武蔵 巌流島の決斗

1年に1作製作されたシリーズ最終作。1〜3は10年くらい前の特集で、のこり2作は今回の錦ちゃん祭り@ラピュタ阿佐ヶ谷にて。

ほんとうに続けてみたらよかったなと思うシリーズではある。
前半をみたときも、今回4作目を見たときも、大菩薩峠みたい(自分がいかにあるかばかり考えている主人公)と思ったけど、今作をみて、それはさすがに武蔵に気の毒、机龍之介はどう考えていいかもわかってなかったんじゃないか、と思った。

今作は過去に観た記憶ははっきりしている。健さんをいっしょうけんめいみていた頃、なぜかテレビでやってた。しかし内容的には覚えてないというか、健さんこの役気の毒だなあとしか。この作品は2時間もあるし絶対カットもされていたであろう。これは映画館で見る映画ですね。全体にそうなのだけど、間が、テレビ向きでないと思う。また、場合によっては、ねむくなってしまう(間をとる、演出と演技)こともあるであろう。

巌流島の戦いの際、武蔵の武器の選択がユニークだった。でも、内田吐夢監督は、そこをはっきり見せるけれども濃い演出はとくにしない、いや、ちゃんと錦ちゃんが櫂を手にとるところから撮ってるけど。なんか、どくとくの溜めのある演出、な気がするけど。私がわかりやすい演出をもとめすぎ?でも、浪花千栄子演じるおばばが、お通さんをあきらめ朱実ちゃん(丘さとみ。かわゆい)を受け入れるについては、もっと丁寧に演出されてるのを見たかった。大菩薩峠の良い(というかなんというか)ところは、こういう脇役のこともめんめんと描くところなんだよね。だからダラダラと長くなるのだろうが。

1、2作目あたりでは、私などに言われたくないだろうがしろうとっぽい感じが良いところ、な入江若葉さんが、4、5作目ではとても美しく、良い感じになっていた。でもやっぱりお通さんと一緒にならない武蔵。代わりに伊織(としかおもえません)。

この作品、一にも二にも、錦ちゃんの演技で成立していると思う。いやもちろん、5年間撮り続けた監督と製作陣の力も大きいのでしょうが。でも主役を体現するのに錦ちゃんを必要とした、という。原作吉川英治だよね。当時はとてもヒットした原作の、映画館での大河ドラマといった感じ。とてもおもしろかったのだけど、昔の作品である、という感じがすごくする、これはなんなんだろう。
でも錦ちゃんはとにかくすごかったね、いろいろ。(語彙が・・)

自分の血が手で汚れていること、それは自覚をするしかない、ぬぐえるものではない。でもぬぐうことはできなくてもなにかすべきなのではないか。と、これは感想です。



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2019年05月04日

多十郎殉愛記

中島貞夫監督20年ぶりの作品。東映でなくよしもとが製作、もちろん東映の撮影所は使ってる。福本さんや、野口貴史も出てる(が野口さんはどれだったかわからず。もしかしてあのお医者さん?)。ずっと前からいろいろ準備して、やっとここまで来たわけで、いろいろ考えてきてこういう作品になったのだな、うんうん・・という感じ。

高良くんは、元ネタ映画をもともと見ていたんだろうか?パンフレットのインタビューで、題名を言ってたけど。わたしは見てない。でもこの話は昔からの時代劇にありそうな話だとは思う。とにかく、話の展開上、あのような殺陣になっている、というところがよくできていると思うし、どんどん斬っていく、というのでなく、ねばってねばって、逃げて逃げて、高良くんがあのひょろ長い脚をふんばってがんばってるところが非常によかった。ふんどしもね。設定上も、太って体格よかったらおかしいもんね。(貧乏武士)

多十郎の腹違いの弟を演じた人もなかなかよかった。多部未華子の設定も、考えたなと思う。「前」がある人なのですな。ただそれは、言われないとわからない感じだったけど・・そうでもない?そしてあの前髪は彼女側のこだわりなんだろうか。個人的にはとってもびっくりした。最初に洗い髪で出てきたのは、まあ、ありかなと思ったけど。しかしあの前髪のままでOKした監督は心が広い、てことなんだろうか。

多十郎は、後半の殺陣で、とにかく、「生きている」という感じがした。そのように描けていたことが、とにかく一番よいことだった。あれはもう一度みたい。

配給:東映
脚本:中島貞夫 谷慶子


以下ねたばれてきなもの。

たまたま前日『関の弥太っぺ』をラピュタでみてたのだが、大坂志郎の娘役の子役が歌ってた曲、この映画でも歌われてた。そしてさいごは通りゃんせになってた。そうなのかー。
ラベル:東映 2019年
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2019年05月03日

宮本武蔵 一乗寺の決斗

内田吐夢監督による宮本武蔵五部作。第三作までは特集上映でみた、2008年に。11年も前に。間あきすぎ。
こちらのとらえ方もだいぶいろいろ違うはず。しかしさきほど11年前の自分のブログ記事を読んだら、今回と同じことを当時も感じていたらしい。すなわち『大菩薩峠』の連想。机龍之介とは違うけど、武蔵も一応自分がどうあるべきかを考えてる、というかそればっかりをほとんど考えている様子にみえる。

これは有名な、橋本治の『ちゃんばら時代劇講座』にくわしく書いてあった(かつてはネタバレは気にならないものだった)場面のある映画。すなわち、たったひとりで吉岡道場関係者70人くらいと対決しなくてはならなくなった武蔵が、旗印として挙げられているこどもさん(つれてきている大人たちは、守ればいいし、まさかあんなことになるとは思っていなかった模様。おろか)を殺害しその後追ってにおわれてのたうちまわる、というその場面。田植えした状態のたんぼで・・。この場面はたしかにすごいね。これ、悪いのはやっぱり吉岡道場側だと思う。山形勲のおじ御もそうだし、ほかの人もね。もちろん吉岡の弟の平幹二郎も。日本らしく、メンツとか表面的なことにこだわって、みんなで一緒に馬鹿なことをやることになる。武蔵はまきこまれたともいえるけど、彼自身にも迷いがあるからこういうことになるということか。でもその代償としてhあの田圃のたうちまわりと子供殺害は、大きすぎるのでは。
たしかにこの田んぼ場面の演出はすごいのかも。そしてロケ地もすごい。木は生えてたのか植えたのか。

希望の光的なことは、お通さんと再会し、素直によりそえたこと。お通さん(入江若葉)も以前よりは上手になっていた、気がする。

本阿弥光悦が出てきたとき、こんなえらそうな役だから当時は有名だった俳優さんかな、と思っていたら実際そうだった、というか、千田是也だった。その奥さん?が東山千栄子だった。光悦と灰野紹益と共に遊郭に上がることになったとき、千栄子東山が、武蔵にこぎれいな衣装をすすめる、しかし武蔵は辞退、すると千栄子東山が「あーなたはそれでいいかもしれないけど、あのようにきらきらしたところに行くのに、そのいでたちでは、ぞうきんが置かれたみたいですよ」とはきはきとおっしゃってて笑った。

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関の彌太ッぺ

ラピュタと錦ちゃんファンクラブ折半によるニュープリント。ありがとうございます。

ラストで彌太っぺが、沢村宗之助たちのところへ赴こうとするところ、彼岸花がさいてるよね。それは以前みたプリントでもみえたけど、とにかく、遠景がよくみえたし、最初のクレジットで、ずーっと股旅姿の彌太っぺがスクリーンのはじっこにいたのも認識した。

妹をさがしてみつけたと思ったら死んでいた、て青山さん(文太)@緋牡丹博徒お竜参上(だっけ?)と同じじゃないといまさら気が付いた。力のかぎり守りたい存在、それは妹、てことね。

以前にみたときも思ったけど、前半の、ぴしっと股旅姿をキメてるときの可愛い錦ちゃんはつるピカなんだけど、そのあと10年後の彌太っぺが汚なづくりすぎるというか、こんなにしなくても、月代のばしてキズだけでよいのでは・・と思ったけど、これはまた全力で彌太郎の状況をあらわしているってことかな、なんて。
「お星さまみてえな気持ちだ」ていうせりふがもう可愛くてかわいくて。


脚本、これも成澤昌茂だったのね。お花の演出は山下監督だよね。『緋牡丹博徒』を思い出す。
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2019年04月30日

P風暴

S風暴とかL風暴とかもある、ようはルイス主演のプログラムピクチャーといった趣きのシリーズの一本。
今回のPはプリズンのPね。
ルイスはICACの陸Sir。部下にベビジョン♡がいる。そのルイスがプリズンに潜入捜査に。
特徴は、頭脳だけでなく身体能力にも優れている(設定の)ルイスのアクション場面かな。ルイス、せりふは少ないんだよね、なにかあったらアクションで解決。
いま、レイモンドウォン黄百鳴プロデューサーはケビン・チェン推しなのね。悪いけどあんまり興味はない…。それよりやはり、ラム・ガートンよね。今回は前髪長めのへんな髪型、ルイスともっと絡んでほしかったな。

映画見た場所は、澳門の澳門大會堂。レトロな映画館で、エレベーターやエスカレーターなし。チケット窓口は、翌日のを前日午後1時から売り出す。タイミングよく1時ちょいすぎに行ったので翌日のチケットを買いました。古風な手書き座席指定。
澳門にもいくつか映画館がある。永樂戲院では、澳門映画の『愛比死更冷』みたな、去年だったか。
映画上映はここでチェック。

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2019年04月20日

芳華 -youth-

昨年、中国映画祭で上映され、みなさんの良い評判をきいていたので、みてみました。

文革時代の「文芸工作団」(軍の一組織で、慰問用の歌や踊りなどを専門にする舞台)の若者たちの姿を描く。中越戦争を経て、現代にかなり近い時代までも描かれる。

踊りは、中華風味はあるしプロパガンダもあるのだけど、基本、クラシックバレエなのですね。なぜバレエなのかの背景を知りたい。
衣装は、中華なものや軍服を模したもので、粤劇や京劇などでよくある、そでがすごく長いやつなんかもある。フォン・シャオガン監督も、原作小説のゲリン・ヤンも、この文工団に実際にいたそうだし、かなり忠実にいろいろ再現されているのでしょうね。毎日お風呂にはいることもできない貧しい育ちの子から、党幹部の子息まで、幅広い層の若者がこの文工団に投入されていた様子。
文工団による歌や踊りは、たしかに若く訓練された人々が行っていて、すばらしいのかもしれないけど、個人的にはちょっとなじめないものだった。

黄軒は、最後まで良き人、正しき人、の役。一度だけ「自分の欲」を出したことで、取り締まられてしまい、前線へ送られてしまう。でも、そのあとでも、ずっと良き人なのですね。中年以降(90年代、00年代)の様子についてはナレーションの説明で終わったけど、それがとてもぐっと来た。どの人も時の流れに逆らえない、だけどそのときどきにいかに生きるかで今がある、という平凡な結論だけど。
これは中国ですごくヒットしたそうだけど、文工団に行くような年齢の人なら相当ぐっとくるでしょうね。でも若い人はどう思ったんだろう。父母の苦労を知る、て感じかな。

戦争の戦闘場面が6分長回しらしい。そのシーンの強烈さ。それは経験している人といない人がいるわけよね。

歌の歌詞には、直接的に毛沢東ばんざい的なものもあったような気がするけど、登場人物自身の言葉で、プロパガンダにそのままのっかったようなものはなかったよね。すくなくとも、団員の若者たちの言葉には。背景にはつねに赤い看板、毛沢東の絵。

とりとめないけど、なんていうのか、とても重く、若者らしい美しさ、はつらつさも映されているのだけどそれを楽しむことはできなかったなあ。最後のナレーションと、あのベンチのシーン。あそこの尊さに比べたら、演劇シーンなんて・・て感じ。

あと、最後の公演は、戦争で心身ともに傷を負った人を招待しての上演だったのだけど、シャオピンたち(精神を病んでしまった人たち)がパジャマ姿っていうのが衝撃だった。

ところで、黄軒は、ハーマン・ヤウ監督作に出ていたらしい。↓
https://twitter.com/yuzukiri/status/1119750524583071745
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2019年04月10日

ショーン・オブ・ザ・デッド

エドガー・ライトの映画は、ほかに、『ホット・ファズ』と『スコット・ビルグリムと邪悪な元カレ集団』をみた。最近では『アントマン』や『ベイビードライバー』なのね。
2004年のクレジット。相当前だなあ。『ドーン・オブ・ザ・デッド』をみてからこの映画をみようとかつて思ったものだが・・。

2004年において、レコードというのはまだメインだったっけ?
ダイヤーストレイツはいらないのね〜。
アッシュて、この頃の音楽だったんだね・・。
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2019年04月07日

カンフー・カルト・マスター

原題『倚天屠龍記之魔教教主』。
リー・リンチェ主演、王晶監督、サモ・ハン出演&アクション監督。
リンチェ(後に教主となると)の父役でじゃんゆーさん。衝撃の死に方。でも気高くすてき。きれいどころが張敏、ジジ・ライ、チンミー・ヤウ。張敏さんは、母役とラスボス役両方やっててかっこいいわ。カメラも盛り上がるように撮ってる気が。少林寺の元飯炊きが面白かった。
1993年作品。
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風と女と旅鴉

加藤泰特集の際にも見たはずだがもうひとつ思い出せないので(内容も自分の印象も)見てみた。
加藤泰らしいかどうか、丘さとみは地毛で髪結っててそれがとても可愛かった。川辺で野の花を挿してもらうのにぴったりな可愛いさ。
この映画の良いところは、錦ちゃんが普通の若者っぽいところじゃないたろうか。
最後まで迷っているの。きっと次はいいことがあるよ、頑張るんだよ、と声をかけてあげたい。

長谷川裕見子のことはどう考えたらよいだろうか。ちょっと気の毒。
殿山泰司がたよりない十手持ちの役だったが、香港リメイクの際には林雪でお願いします。

脚本、成澤昌茂だった。(ついったでニコラス・レイの「追われる男」のいただき、といってる人がいたのですが。とにかくオリジナルシナリオらしい。この人大正生まれなのでは?・・と思ったら1925年生まれだった。)

いや、じっくり見てしまった、ほんとに。これ、好きな作品になった。
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2019年04月06日

殿様弥次喜多 怪談道中

ラピュタの錦之助まつり
監督沢島忠。
賀津雄ちゃんとコンビの明朗時代劇。明朗時代劇といっても、雷蔵さんのとはまた違いますね。とにかくきっぷがいい。きっぷがいいの塊。
沢島監督と組んだ最初のものだったのだろうか?ちょっと硬いところもあるけど、基本はたのしい。
とにかく、ときどきものすごくそっくりにみえる二人が真っ白な歯を出して笑い、楽しそうにこづきあったり、幽霊をこわがってくっつきあったりしてるのが可愛かった。それにつきるな。
女優さんは、大川恵子が、進藤英太郎一派に利用されて思い詰めてる娘さんの役で、彼女のつらそうな顔をみてると誰かを思い出すんだな・・暗い役の阿Sa?大川恵子、男装した役とかないのかしら。とても映えると思うけど。
旅の宿での女中さんで山東昭子が出てたんだけど、彼女の朋輩女中(わりとせりふある)の女優さんは、地毛で日本髪結ってた。やっぱり自分の髪の毛だと可愛いなあ。
これ、初めてみたと思うんだけど、ダークダックスが川越えやる人で演技もしてるし川神輿もかついでる(ひとり、一瞬カメラ目線になってたw)のも、誰かにきいたのかしら?もしかしてもう一回みてたらどうしよう。(どうでもいいです)
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2019年03月31日

曽我兄弟 富士の夜襲

富士山、大フィーチャーだったけど、どれくらいが合成でないロケ映像だったのだろう?あと、十郎がどうなったか気になる終わり方。
こども時代に剣の稽古をつけてもらってるとき、ほら、腰が入ってない、といわれて、下の子が、んっ、と構えるのが可愛いらしかった。


曽我兄弟の子供の役は、たぶん植木兄弟。原健策が林の中で幼い兄弟に剣の稽古をつけているときに、「ほら、腰を入れて」というと、ふたりがフンッ、と腰を落とすのがとてもかわいらしかった。かわいらしいといえば、二人の命が助けられたとき?だったか、手を取り合ってみつめあうのを横からの図と全く同じポーズを、たしかいよいよ仇討、というときにやっていた。もちろんわざとよね。そういうわかりやすい演出がいろいろ。
あと、こども時代処刑寸前ですわらされた獣の毛皮の上にふたたび座る十郎、といいのもこどもの頃の思いを、てことね。獣はイノシシだと思うたぶん。

ちなみに、大人になってからの曽我兄弟は兄五郎が東千代之介で、弟が錦ちゃんだった。母親が花柳小菊。「正しいものが報われるのです」的なことを言っていた。報われる、じゃなかった気がするけど、「正しいものがいつかは・・」といった言い方してた。いろんな事情で、母親があえて弟をつっぱねるところが可哀想でねえ。こういう「可哀想さ」っていうのも、もういまでは昔話よね・・。

千恵蔵さんが少し出演で足利将軍。そのえらい家来が月形龍之介で、彼が曽我兄弟の敵。で、将軍が狩りにいくときがかたき討ちのねらい目、ということになって、それが富士山が見える場所なのですね。
そして、狩りの場面では、鹿、たぬき、うさぎ、そしてイノシシの映像が!最後は鹿の丸焼きをたべていたみなさん。
ラベル:中村錦之助 東映
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2019年03月30日

引爆㸃(High Flash 〜引火点)

台湾文化センターのイベントにて。
ダンカン・チョウが汚染物質処理をテキトーにやる悪い企業の2代目社長役。
台湾での台湾映画の中では、ということかと思われますが年間11位とのこと。

ひとつなかなか意外な展開があるのだけど、その狙いについてきいたら、できれば
もうちょっといろいろ練ってほしかった…というのは贅沢かしら。これは反語ではなくほんとにわからないのだけど。ウー・カンレン演じる人の困った点について、みんな気づくだろうか。

ダンカンは全然変わってなかったな。もっと悪い子ぶりをバリバリやってほしかったわ。
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トンビルオ!密林覇王伝説

ちょっと良さげなツイートをチラ見し、たぶん楽しめるやつ!と思ってでかけたら楽しめた!
マレーシアのボルネオ島の場所を舞台に、ダム工事利権と、大いなる自然と、呪術と、そしてアクションに次ぐアクション、さらにシンプルな人間ドラマで構成されたてんこもり映画だった。仮面をつけて、養父なき後はひとりで密林で暮らす男は、洋服もきていなくて、体格良く胸板暑く肩幅広い。だが、彼に自分の妻を殺されたと誤解している男は、小柄でスリム、しかしパワーがあり格闘もできる。
悪巧み側の乱暴さ、密林でかけまわり格闘するさま、大自然のあらあらしさ・・。まさに楽しめるやつ、でした。

主人公の養父役、ファイザル・フセイン氏の名前を憶えておきたい。

posted by ゆずきり at 00:21| Comment(0) | @映画館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする