2017年12月17日

裁かれる越前守

神保町シアター、今年あちこちでやっている大映女優祭より。

脚本新藤兼人で監督田中徳三、勝新と玉緒ちゃん出演、ということで、最低限の期待はできる(えらそう)と思っていったが大きく当たりました。
【以下、いろいろ細かく書いています】



大岡裁きの越前守が、若い時分に捨てた女とこども。婿入りした先の大岡家の義父(香川良介)が良い人で、それでも受け入れてくれたおかげで武士として面目を保つ。女を捨てて十五年後、南町奉行になっている越前。街をさわがす五人組の強盗の中に、女と若い男(あるいは男装の女)が混じっていることがわかり・・という話。

元恋人、その女とのこども、元仲間をしっかり裁くけれども、自らをも裁く越前守を演じるのは長谷川一夫でした。チラシをみたはずだけど頭に入っておらず。勝新太郎がその役かと思いきや(かってな思い込み)吉宗の役だった。越前を大事にしてくれて理解してくれる究極の上司すなわち将軍吉宗の役だから悪い役ではないけど。

元遊び仲間も、その親分たる安部徹も、悪役だけどたんなる悪役カードではなく、お白洲での様子や、かなり長いあいだ立派に戦う立ち回り場面などみていると、悪人にも五分の魂をみていることが感じられる。安部ちゃんが!あんなに長く、おおぜいを相手に回してちゃんばらやるの初めてみた!これこそ安部徹特集でやるべきだったのでは。かっこよかった。

元恋人は月丘夢路、わたしのイメージは、もっとずっとあとの、おっとりした奥様っぽいものなのだけど、ここでは町の女らしくきりっとした美しさ、情もあり、よかった。きれいだし。大岡家の家付き娘の丹阿弥谷津子も適役。私的には、玉緒ちゃんのキュートで勇ましい男装姿と、まっすぐで賢くて健気な娘ぶりに満足。丹阿弥谷津子ももちろん、脇役のいろんな人々(奉行所が聞き込みする相手の一般のひとたち)が、最後のお白洲場面に集まってきて一瞬でも顔が映る、そういう演出というか脚本が良いですね。隠れ家に踏み込まれての乱闘場面で、悪党一味のひとりが、廊下を踏み抜いて?その上から戸板とか建具がニ、三枚落ちてきてそれを下から持ち上げて叫ぶのとか、活劇場面もおもしろいし、雪や雨の使い方も完璧だし、モノクロだけどちゃんとした時代劇感があり、やっぱり安心、大映時代劇。

監督 田中徳三
脚本 新藤兼人
1962年大映
ラベル:1962年 大映
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2017年12月09日

希望のかなた

シリアから色々な苦難を経てフィンランドにたどり着いたカリード。途中離れ離れになってしまった妹を探している。彼の希望はどのように叶えられていくのか、というお話。

カリードを助けるフィンランド人たちの様子が、きわめて当然の行動をとっているように見える。最後の方の、非常に重大な課題についても、もうあっさりというまでに解決される様が描かれる。その確信的な様子こそ、胸を打つ。

カリードのように、自国にとどまることができない人々(難民)に対して、フィンランド国家体制はどうかというと、日本よりは相当マシではあろうけど、結果的に不足な対応をしているものとして描かれていると思う。しかしだからなんなのだと。そういう態度の人々を描くことにより、国家体制にたいしても「違うよ。」と言っていると思う。

カウリスマキの作品、全部はたぶんみてないのだけど、色調がいつもとてもすてき。今回も多くの場面で青っぽいのがすてきだった。そして、調度品などのレトロ感。実際のフィンランドはどんな感じなのか、やはりいちどいってみたいなあ。音楽も、カウリスマキの好みなのかもだけど、レトロで悪くない。(しかし、ああいうギターかきならしなベテランミュージシャンて、やっぱり男性なのだなあ。ジュリアナ・ハットフィールドちゃんに期待、とか関係ないことも考えた)

おもしろいところ(クスッて楽しく笑えるところ)も、もちろんたくさんあるし、犬も可愛かった。

「希望のかなた」公式サイト

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2017年12月02日

女神の見えざる手 Miss Sloane

(ある意味ネタバレますよ。具体的にあの人がとかあのエピソードがとか書いてませんけど。なのでいつものでんで、自分もしばらくたったら、これってなんのこっちゃ?と思うかも)


これをみて『0課の女 赤い手錠』を思い出すのは私だけでしょう。似ているところは、味方がほとんどいない中で自らをも攻撃の対象としてさらしながらも、必ずしも社会的に穏当とはいえない手段すら使用して目的を達しようとするところだけ、かな。でも、現実にあるいろんな目的達成の障害となるものの多さ大きさと孤軍奮闘戦うところ、常人とは思えない精神力と優れた能力を備えている、そしてその能力はともかくも評価はされているところが全然違う(引き抜きに来るわけだし)。いや、味方は、自らも裏切るんだけどそれには意味もあるし、というか、想定内だしいろんな切り札を切れるように手助けしてもらう人も自分で用意していますね。そして、そのように鉄の意志と能力実行力で臨むには、あの彼女をしても、やはり非常なストレスと苦しみが伴うわけで、その苦しむ姿、反動を受けている姿もはっきりと描かれるところ、かつ、彼女が想定しないところから味方になってくれる人が現れるところ、最終的には賞賛もひかえめながら得られるところが描かれる、のが全然違います。そして、最後の映像、主人公一人のカットがとても印象に残るのは『赤い手錠』と同じ。主人公の映像で終わる映画なんていっぱいあるんでしょうけどさ。

そして彼女は「勝った」のか?勝ち負けでいう話じゃない、ともいえるその巨大な問題に対して、ひとりでここまでやった彼女ははっきりと賞賛されるべき。私も賞賛したい。すごい!そして、これ、彼女が元の事務所で戦ってたら意味なくて、マークストロングの社長の方の仕事を取ってるのも重要だしすばらしい。(銃規制法案を「通す」べくロビイする。そう、彼女はロビイスト)

ところで、最後の方のどう?みたいな会話の中で、字幕の中にはニュアンス出てなかった言葉があったような・・そこはソフトが出たときに家でじっくり聞き返すか、もういちど見に行くか(それだとそれまでのことに二度目でも圧倒されて忘れる可能性が)で確認したい。

あと、この映画はとりあえずこのブログでは「アメリカ映画」にしたけど、アメリカでの課題(銃規制法案)の話でアメリカ人の話だからそうしたけど、実際はフランスのCANAL+が参加していて、「フランス・アメリカ合作」らしい。CANAL+がらみの映画は、新作みない私がたまにみにいくと当たる可能性多い。だからといって、銀河映像のように、CANAL+がらみなら見ようか!というほどではないな、すくなくとも今のところ。

そうそう、『トリプルX』にも出てきた茶餐廳の金石がこれにも登場。大事なメモ。遅くまでやってるから利用するのね、ミス・スローン。ちなみに、ツイッターでみかけた指摘で、あえてMsとかを選ばないでMissでけっこう、ということでMissなのだ、という話には感心した。

みゆき座にて。

監督 ジョン・マデン
脚本 ジョナサン・ペレラ
主演 ジェシカ・チャスティン





ラベル:2016年
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2017年12月01日

動くな、死ね、甦れ!

『白いトナカイ』のあと、時間がまだあったのでこれもみました。
しかし、夜の二本はきつい。その上この映画のよさが全然わからず。
1990年の作品ということなんですが・・ということは、ソ連がまだギリギリ存在したころですね。

ユーロスペースによる作品紹介
ラベル:1990年
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白いトナカイ

「アキ・カウリスマキが愛するフィンランドの映画」という特集にて。たまたま時間があったのでみてみました。古い映画大好き。
どこまで行っても雪原のラップランド、民族衣装を着た人々とたくさんのトナカイ。映画はモノクロでしたが、まずその、真っ白な雪の色に目を見張りました。ほんとにどこまで行っても雪で、人々は、そりまたはスキーで移動。トナカイは、かなり大きな木の枝みたいな角をはやしていて、あれけっこう重いだろうな、と。ときどき、片側の一部が折れてしまっているトナカイとかいました。
ヒロインは、自分の恋人だか夫だかが信じられずに魔女?のところへいって呪いをかけられてしまい、ときどき白いトナカイに変身(というか、追いかける人間にはそうみえる)する。最後は悲劇で終わるという民話のような展開。
しつこいですが、あのさらさらのそして大量の雪の感じが神秘的といってもいいくらいで、あの雪の印象で、民話あるいは神話的な雰囲気をおおいに盛り上げているとおもいます。モノクロだからこそあの美しさなのでしょう。

監督 エーリック・ブロンべリ
出演 ミリヤミ・クオスマネン カレルヴォ・ニッシラ
原題 Valkoinen peura
英語題 The White Reindeer
1952年フィンランド
ラベル:1952年
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2017年11月19日

山中傳奇

東京フィルメックスにて、デジタルリマスター修復版、オリジナル(てことでいいのかな)191分版。
昨年は《龍門客棧》、今年はこちらということで、キン・フー作品リマスター版。
191分て、インド映画みたいに休憩もなしで、というのがすごいけど、それはわかっていて見に行ったので、いつまでも見られてたのしい、という感じだった。
しかしそもそも、撮影期間も非常に長く、韓国で約1年間にわたりロケをしたのだと言う。鳥や動物や、自然の風景の映像もふんだんにありそれもたのしかった。

話は『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』を思い出す。頭の上にひさしがでているしょいこみたいのをしょった男性が旅していて、あやしい寺に入ると・・というところ。これは元ネタがもちろんあるのでしょうね。キン・フーは、衣装を大事にして直しつつ何度も使い、布への造詣も深く、日本の帯を金に糸目なくたくさん買っていた、とシルヴィアさんのトークより。
アクションがあったり、大自然の中でのロケが多いキン・フーの映画、衣装も大きな役割をはたしていると思う。

徐楓も、シルヴィアも、若くとても美しい。徐楓は、最初から意図ギラギラだけど、シルヴィアもこっそりと、ね。はっきりと登場するのが遅くてやきもきしたが、ほんとに初々しく美しくて素晴らしい。石雋は《龍門客棧》の時と違って、ひたすら受身。設定がそもそも、科挙に落ちた人で、それまで勉強(しかも試験用の)しかしてなくてなんにもできず、結婚なども望めないということで、写経のアルバイトのために山に上るのですね。ロケは韓国とのことで、お寺も、まだ観光用になりきってない適度な豪華とすすけた感、自然はけっこう荒い、そこに美しき衣装をまとった美人ゴーストが、ということでみていてほんとにたのしい。(そればかり)

(まとまらない。次は〆なければ)
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2017年11月15日

鶴八鶴次郎

新文芸坐にて。ほかに『歌行燈』もみた。花柳章太郎よりは長谷川一夫の方がまだ落ち着く。
終わり方にびっくした。当時の価値観ならば、鶴次郎の鶴八への思いやりなのだろうけれど。

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2017年10月23日

風雲三條河原

シネマヴェーラ新東宝特集その2にて。

監督並木鏡太郎、出演新国劇オールスター(かどうかはわからないけど島田辰巳は出演)。
モノクロ、1955年、時代劇。

島田正吾が人斬り以蔵役。足軽だが剣の腕を買われてとりたてられ、しかし、情勢がかわると疎まれる。そんな以蔵が好きな女のために金が必要になり、お尋ね者になっている同郷の友を売るが、それが池田屋事件につながる。という新選組ものとも言える内容。
三條河原(といってもほとんどどぶ川みたいな小さい川。でもあれが三條河原なんだよね?)から始まりまたそのシーンに戻り、そして以蔵と女が最後まで描かれる。
以蔵とその彼女との関わりに関連して出てくる、貧乏なので売られてしまった娘さんが可愛かった。
以蔵がよく行く飲み屋のおやじさんがいい人で、あんなに庇ってくれるのはどうしてだろう。飲みすぎを心配もしてくれるし。池田屋の主人も、「お改めですよ!」と勤王志士に(警告の)声かけるよね(けっこうどの新選組ものでもその声かけある気がするけどなにかの記録にでも書いてあったのかしらん)。まあ、騒動がいやなだけかもですけど・・。
同郷の友山崎が徳大寺伸で、この人がこんな大きな役やってるの初めてみた・・・ような気がする。彼が屋根に逃げて瓦の音をガタガタさせながらのシーンがよかった。
辰巳さんは近藤勇でいわゆる怪演、て感じね。
剣戟場面は、悪くない。これはこういうスタイリッシュなのだろうなというか。あとセットがみなよかった。これはむかしの時代劇だから?どこにも違和感を感じるところがない(って、わたし江戸時代の人じゃないけど)。
島田正吾って声が若いときから同じで特徴ある。とてもかわいそうな役であったが、最後に彼を許すといった山崎の母(滝花久子)の心やいかに。追い詰められた三條河原でこどもの姿をみてそうなるはずだった幸せな自分を夢想する以蔵はたしかに可哀想なのだが。
伊藤大輔監督みたいに、ききわけのない、とか言わないで人間の弱さを描くところがよかったけどみていてつらかった。

並木鏡太郎に興味があったのは戦前に時代劇いっぱい撮ってる人、と思ってたからだけど、確認したら戦後もこのように時代劇撮ってるし「憲兵とバラバラ美人」も監督してたのね。戦前から時代劇撮ってる人の、戦前はもちろんだけど1950年代のがみたいなと思いかけてるところで上映があったのでナイスタイミング。今年中にあと数本は、その、1950年代の時代劇、を見るチャンスがあるけど、さてどれだけみられるか。
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2017年10月21日

キラー・セッション

フランスのノワールものですが、テレンス・インが出てるというので見に行かねばと頑張りました。いやほんと、レイトが疲れるお年頃。

(当日ツイート)
今、テレンスが2番目にクレジットされてる仏…産ノワールみてきたんだけど、ウルフオブウォーのこと思い出すと、なんて対照的に明るい映画だったんだろうと思っちゃうくらい陰惨でした『キラー・セッション』。しかしテレンスは存在感あってよかった。あんなことはしてほしくなかったけど(役だから

ナタリーの紹介記事

ひいき目は多少あるけど、けっこう大事に扱ってもらってたと思うな、テレンス。フランスは、こういうノワールけっこうありますね。わりと強烈。そして田舎の人は自分たちの論理で動く。良い殺し屋の人の顔がいますでにまったく思い出せず。テレンスはたしか英語喋ってました。

ラベル:2017年
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2017年10月20日

IFFJ2017でみた映画

ハッピーただいま逃走中
はっちゃけた女の子ハッピーが主役と思いきや、実質主役はアバイ・デーオールだったので大満足。わたしの好きなタイプのアバイの役でした♡。

幸せをつかむダイエット
アーリヤーが出ていると勘違いしてみたけどこれもなかなかよかった。

マントラ
カルキちゃんはよかった。話がリアルにくらい感じね・・。自分の体調のせいもあったかな。

バドリナートの花嫁
アーリヤーとヴァルン。かなりパーな感じの前半から、相手を尊敬することを知った後半まで、ヴァルンが演じ分けてて感心したわ。アーリヤーももちろん可愛く伸び伸びと。歌や踊りもあって基本楽しく進むところもよいね。

アキラ
ソナークシーの『O課の女 赤い手錠』、とわたしは思った。アキラの友達はどうして死ななきゃなんないの?コンコナちゃんがあそこまでやったのに結局、というのがね。と、そういうところは気にはなるけど、ほかにも気になるというかつっこみたいところはあるけど、エンターテインメント的観点からはおもしろかった。全体に飽きさせず良く出来てるし、ソナークシーもこういう役どんどんやってほしい。アヌラグ・カシャップの役者っぷりにも笑った。

ラーマン・ラーガブ2.0
どうしてもあの形の武器がいいわけね。ヴィッキー・コウシャルの役は気の毒なところもあって哀れだけどだからといってだな・・。

全体にどれもおもしろくて、バラエティに富んでて、どれもそれぞれ楽しめました。
しかし、効率良くと考えて連日のようにレイトショーでみていたら、さすがに疲れて風邪引きましたとさ。
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2017年10月04日

導火新聞線

DVDでみました。もともとテレビドラマだったのの映画化。最初の方に、過去エピソードがさささっと流れるのがドラマの内容かな?
メディア業界の話で、映画では、ン・マンタが法(と汚職)に阻まれて晴らせぬ思いを晴らそうとして起こす事件を追うSmartPostとFlashNewsの報道合戦が描かかれる。
ネット上の報道・・というより双方が発信した記事なりコメントについて、view数やいいねが多い方が勝ちということになっていて、そのためには時には行き過ぎなこともする、という、まあそんなに新鮮ではない話。監督としては「法」の視点を入れたことがポイント、てことらしいけど(メイキングの談話字幕想像読みによれば)。
主人公たちはSmartPostの方で、ライバルのFlashPostのあたらしい編集長はかなりぐいぐい行くタイプ。彼女はいわば悪役だと思うが、普通話をしゃべっており、そういうえげつないことする人は内地の人、て設定、一時期はよくみたけど今でも・・?と思ったら、なんと台湾から来たという設定だった。
この映画の製作会社が中国3Dというこの頃よくみる会社で、人民服着た人が中国国旗をはためかせるマークなので、てっきり内地会社かと思っていがが、オーナーは香港人らしい。そしてその人、雨傘のときに、暗角7人警察を支持するためのチャールズ・ヒョン夫妻提唱の援助金あつめにも賛同してお金出したとのこと。
さらに言えば、主人公チームのひとりグレゴリー・ウォンは、中国3D傘下の芸人で、かつ、民主男神とのあだ名があり、雨傘占拠の応援に行ったり、先日の、久々に人の集まったデモ(ジョシュア君たちがぶちこまれた直後の)に参加していたりもするのだそうだ。
さらに関係ない話をするならば、中国3Dと契約してる芸人には、ほかに、クリッシー・チャウ、ベイビージョン・チョイ、ジョイス・チェンがおり、グレゴリーも込みでこの全員が出演している映画ありますね・・・それは《29+1》。
ちなみに中國3D、最近HMVを買収したらしくHMV數碼中國集團ていう名前だそうです。→ウィキペディア中文
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2017年09月27日

新感染 ファイナルエクスプレス

「釜山行き」という意味のことばが原題。ずいぶん遅くなったけど間に合った。

ゾンビ+電車パニックもの。よいアジョシと、そうでもないアジョシ、そしてスラっとしたアジョシのドラマでもありました。スラっとしたアジョシは、最初は「そうでもない」枠だったんだけど、という。
なにに感染したかは、詳しくは述べられず、そういうところは最低限に端折り、てところもよかった。
あのよくないアジョシはバス会社の重役だと名乗ってたけど実は、ファンドマネージャーとその部下が話してたあの会社の人なのでは?とか勝手にかんぐってたがそういうこともない。とにかく、こういうゾンビがきてて、感染するし、電車が、という条件だけにしたところがよかったのでは。

スラっとしたアジョシを演じるのはコン・ユ、ね。むかしシネマート六本木でだったと思うけど『トガニ 幼き瞳の告発』の予告編をみたときから気になっていた(しかしトガニは未見ですみません)けどやっと見ることができてよかった。やっぱりイイね。よくないアジョシからいいアジョシへの変化も見られてお得だった。あと、よいアジョシのマ・ドンソク氏は、名前はきいたことあったけどこういうキャラだったのね。とてもよかった。お子様も達者ね。奥さん役(チョン・ユミ)とドンソク氏の組み合わせもよかった。
よくないアジョシはよくないところだらけだったけど、それでも人の子として、というのをゼロではなく描かれてた。それにスラっとしたアジョシ(コン・ユさん)についても、自分とこの事件を結ぶある件について部下と話すところがあるのもよかった。
ちなみに、いちばん最初に映る被感染体は、CGでしょうけど、韓国でも野山によくいるってことでしょうか。

やっぱりどうにかして『トガニ』みなくちゃね。

監督 ヨン・サンホ
日本の公式サイト
シネマロサにて
ラベル:2016年
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2017年09月23日

ギャング/影の軍隊/仁義

ぴあ映画フェスティバルの企画のひとつでジャン=ピエール・メルヴィル特集。
2009年には「コードネームはメルヴィル」という特集もあり、そこでみた『この手紙を読むときは』がとてもすばらしかったので、メルヴィル特集ならそれこそ何度でも、と。
今回は、有名作の『ギャング』『仁義』、それにレジスタンスものの『影の軍隊』。

『ギャング』は実は、上記の特集のときにみていたようだ。冒頭の場面であれ?と既視感。あと、ギャングなリノ・ヴァンチュラが、自分のすきな女の人のためにテーブルセッティングしてごはんの用意するのとか。全体に、前回みたときはいろいろわかってないことがあったな。そして今回も・・。旅行の疲れかまんなかへんでスヤっと。
『影の軍隊』、これは、レジスタンス活動のさまざまな具体的エピソードの興味深さ、レジスタンス活動というもの自体の緊張感、暗い場面での撮影の多さ、などあいまって、重い緊迫感のある作品だった。リノ・ヴァンチュラ演じる活動組織の幹部が、死を覚悟した場面で想起する映像がよかった。ひとつネタバレるけど書くと、イギリスで空襲があったとき(レジスタンス活動はイギリスとも協力しているので、その関係でリノがイギリスに行く)、とびこんだ店がYMCA&YWCAのバー?で、空襲をものともしない若い男女の軍人たちがダンスしたり談笑したりしていて、その中に、軍服姿のきれいな女性がいて、その彼女の姿も思い出すのです。パラシュート降下の場面もおもしろかった。
そして『仁義』。超ひさびさに若いアランドロンの映画みた。もう終始眉を寄せっぱなしですがこの人はこういう顔なのよね、まあ。原題は「赤い丸」らしいけど、それを『仁義』と訳したのは思い切ってますね。でも『サムライ』のあとだからかな・・。これも、いろんな種類のおもしろポイントがあって楽しめた。アランドロンが、偶然から知り合った男と相棒になるまでもいいし、イヴ・モンタンの妄想の実写化も。パリのヴァンドーム広場をどこかの屋上から見渡す映像があって、それも凄くかっこよかった。あと、有能なのかなんなのかわからないおじいさん警視。ねこちゃんを飼っていて、机には妻子らしき写真もあるのに、家に帰るとねこちゃんたちしかいない。そしてとても可愛がっている。ねこにただいまをいいつつ、バスタブにお湯をためるのが日課。・・とかそういう細かいリアリズム描写もよかった。あ、あとアランドロンが運転してる車。後部車輪がふがふがしてる。あの車、すごく揺れそう。
あと、三作に共通して、パリやマルセイユの街並み、田舎の様子、豪華なのからボロいのまでさまざまな居住空間や店などのインテリアが興味深く、これもたいへんたのしかった。

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2017年08月27日

気になる澳門

https://goo.gl/maps/TZCJCHrZ3B42
地図みながら気になったところを貼るだけの記事です。
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2017年07月30日

カンフー・ウオーズ

「カンフー・ウォーズ」原題 如來神掌 みました。おもしろかったー!伝奇(というか特撮)で武侠でコミカルで。大きい劇場で、邪神のようにはっはっはっ!と笑いながらみたかった。出演は男女ともお気に入り俳優さんたちばかりだし。ぽわんとした二枚目イー・トンシン! ほか。

イー・トンシンに対し、押しかけ師匠となるロー・リエも最高。邪神(名前)の手下としてなんの説明もなく、巨大な怪物みたいな動物がついているのも最高。なんかずっとたのしい雰囲気なのがよかった。いちおうハッピーエンドだしね。主人公がお腹に剣を刺されたまま絶命、とかじゃないの。

監督は誰なのかと思ったら、テイラー・ウオンか。《太子傳説》は、ハーマン・ヤウとの共同監督になっている。その作品ではプロデュースも兼ねているので、現場監督としてハーマン・ヤウだったのかな。

DVDにて鑑賞。

ラベル:1982年
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2017年05月28日

最近行った香港

初めて数えてみたのですが、今回(2017年5月)が26回目の香港訪問でした。ほんと?と信じられない気持ちです。初回が2006年7月。でも行ったことないところはたくさんあります。いつも次回の宿題のことを最終日に考えます。でも、行ったことあるところにもまた行きたい、それが香港。

ひとつ前の記事で、初回訪問時を振り返り、初回に行ったのと同じところへ行きましょうなどと書いたのですが、結局、いけたのはたったの2箇所。

チムサーチョイ、通利琴行のあたり
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(2006年7月)
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(2017年5月)
まず、トミー・リーのネオンがなくなっている。店はあるんだろうが。
あと、左側手前のビル、すくなくとも2軒は同じ店であるようだ。

ヴィクトリア湾
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(2006年7月)
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(2017年5月)
もうちょい近寄ってから撮るべきでしたね。
3つほど、ビルの上の社名広告が見えるけど、2006年にはSAMSUNGの広告だったのが、SUHD TV QUANTUM DOT に変わっている(合和中心の右手前)。
PHILIPS が LG に。よくみえないけど、漢字三文字からManulifeに。
でもこういった看板広告的なものはそれは変わるでしょう。ビルの種類はあんまり変わってないけど、この写真の範囲が中環でなく湾仔だからな。
実は、フェリーから合和中心(皇后東大道183)が見えているというのについ最近気がついたところです。
旅の反芻は大事ですね・・と今さら。




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2017年04月28日

初めて香港

来月、たぶんまた行けるはずなのですが、ここで、最初に行ったときに撮った写真を貼ってみます。写真の質はテケトーですが・・。遅く来た香港好きのつもりがあっというまに十幾年。もしできれば、こんど行ったときに以下の場所の今の写真を撮ってきたいとおもいます。
しかし、最初の香港で、しかも、このときは訪港経験のある友達と一緒だったにもかかわらず、わりとあちこち行ってるな。しかも、「自由行動時間とりましょう!」とか言っちゃって。友達、あらためてありがとう。

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ネイザンロードのどこか。

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セントラル

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銅羅湾

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チムサーチョイのトミー・リーのあたり

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旺角のどこか。

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ここも旺角ですねきっと。『K社會』DVDの宣伝写真に目を止め撮った写真。

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セッキッメイ。歩いてたらここまで来てしまったのだった

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ヴィクトリア湾
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2017年01月21日

殺破狼2(『ドラゴンxマッハ!』)のこまかいロケ地

4回目鑑賞にて、なんだここあそこじゃないか!とわかったロケ地があったので、ダメ元でぐーぐる地図みてみたら、ストリートビューがちょっと昔の状態の映像のまま。この映像ていつまで見られるんだろうか。
鯉魚門のお兄ちゃんが携帯を修理に出す店。裕民大廈。


あと、キットことウー・ジン君が、けだるい感じで食べ物かなんか買ってきた帰り道で、向こうから偶然なのかWellcome恵康(香港のスーパー)のトラックがやってくる場面はここ。

ここ、なんとなく右側のデリア修女記念学校ていうのに見覚えがあったんですが、空港バスE21の通り道だった。

わかる人にはすぐわかる場所なんですが、自分がよく行く場所だったりしたので、4回目鑑賞記念に貼ってみました。
posted by ゆずきり at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 香港映画@映画館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月19日

続・警察日記

神保町シアターにて。
モノクロ。

いなかの警察の話で、警察のお仕事風景として最初にあるのが、路面電車の線路の上に牛が立っているので困ったところを、通りがかった警察官が牛をどけてくれる、というエピソード。こんな感じでおっとりのんびりした話かと思えば、「まじめ」に仕事をやった結果、人命にかかわる展開が、という、重いエピソードも。
(内容を忘れるのでメモ⇒河野秋武が、あるまずしい男を、状況と自白のみで米泥棒と決めつけた結果、その男が幼いこどもを残して自殺する
芦川いづみが可愛く、三島耕と深江章喜もさわやかに若くてハンサム。

久松静児監督作品、『女囚とともに』(原節子が刑務官)がとてもよかった。また、1950年代の映画というのも、最近の興味にひっかかる。ゆえに、機会があればもうすこし作品を見ていきたい。

1955年
日活(と、ムービーウオーカーに書いてあるけど、映画館で、あ、日活だ!と思った記憶がない)
ラベル:1955年
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警視庁物語 深夜便130号列車

見てすぐの感想ツイート。

ラピュタ阿佐ヶ谷で「警視庁物語 深夜便130列車」みました。東京映画地図A特集も半ばまできてやっと来た。これ、少しでも「鉄」や近代建築好きならそれだけでもすごく楽しめるし、名前を知ってる俳優も顔だけはの俳優も大勢出てるし、なにより、少しずつ捜査を詰めていく展開が面白かった!満足

↑まあ以上につきるのだけど、もったいないから補足&備忘録。こまかいことを事前に知りたくない未見の方はご注意。

オープニングからしてかっこよかった。鉄道好きがワクワクするような風景つきで汐留駅の貨物の流通についての解説があり、それをふまえて事件発生の元となった、ジュラルミンの箱が映る。そして、その問題の箱をあけたところでタイトル。かっこいいー。ジュラルミンの荷物箱、昔だから、植物素材の縄でしばってあるのだが、二箇所ある十字の結び目とかの手作業具合に見惚れる。そんなところがしっかりみえるのも、ニュープリントしてくれたからだと思う、感謝。とにかくよろず具体的で職業専門的な細部がくりだされるのもたのしい。

捜査を詰める段階で、多くの人に聞き込みをするわけですが、その人たちもそれぞれしっかり背景があるように感じさせるところもうまい。最後の方には小宮光江が重要な関係者として出てくるが、彼女の事情にはちょっぴりもらい泣きできるような比重もかけられてる。犯罪者も被害者も、それぞれに苦労はしている人間たちである、ということも感じるようになっているけど、だからといって誰かが必要以上に憐れむわけでなく、みんなそれぞれ事情があるのがあたりまえなんだよ、という感じ、警察の人たちも仕事なのできちんといっしょうけんめい詰めている、という感じもして、短いながらも適度な重みもあるところが、事件の謎解きだけに終始してないのもいい。
俳優さんたちは、東京大阪の警察関係者および聞き込みされる人々ともに、けっこう知ってる人や顔だけはみたような、な人たちが多くてたのしい。

東京駅のホームの、今より雑多なものが少ない様子、鉄道公安室のアーチ型の入口から丸ビル(ですよね)がみえるショット、警視庁の窓からは東京駅がみえ、大阪天王寺では通天閣がみえ(ちゃんと大阪ロケしてた。阪急梅田駅の歩道橋も映ってた。通天閣まわりは今みたいにお店とかほとんどなくて人家がぽつぽつ)、夜行列車が東京につくと、通路ゴミだらけ、とか、鉄道および近代建築まわりの映像も楽しめた。伊勢湾台風で被害にあった場所、というのもほんとにその場所っぽい。伊勢湾台風はこの映画の公開前年1959年なので。なんで被害が大きかったかというと、という話も実話なのかな。この愛知ロケ(ききこみ)は山本麟一の担当!

ニュープリントしてくれたみたいなので(ふたたび感謝)、またみる機会があったら見てみよう。
DVDでみるより、なんどかみる機会がある方が幸せ。


監督 飯塚修一
脚本 長谷川公之
撮影 高梨昇
1959年東映東京

posted by ゆずきり at 10:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本映画@映画館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする